人格者の柱は皆から 2

続き ページ22

待っている間無言の時間が流れる



「…………」




それを打ち破るように蜜璃ちゃんが口を開く





甘「そういえば、Aちゃん、またみんなと仲良く出来てるようで良かったわ！」





……………はい？






仲良く？んなこたぁない





話せなくはないけど好んで話したくはないし




「……仲良く、はなくない？信用してないし嫌いなことに変わりはないし、何なら好んで話したくないけど」



何回も言ってる気がするぞこの台詞←



甘「で、でも！前より口数は多くなったじゃない！」




「……………否定できない」



まぁ…前みたいに不用意に避けたりとか煽ったりとかはないかな…一応



甘「でしょ！てことは仲良くなれてるってことだと思うの！」



「そういうもんかねぇ……」



なーんて話してたら




伊「おい。俺を空気にするな」




伊黒さんが声をかけてきた




「あ、ごめんなさい気づきませんでしたー」




伊「お前な…！そろそろいい加減に…！！」



甘「はいはい！喧嘩しないの！仲良く！」



蜜璃ちゃんに止められた



訂正



人を煽るのは好きだわ←




そんなこんなで主に蜜璃ちゃんと話してたら



頼んだものがきた



娘「はい！お待ち遠様〜！桜餅とみたらし団子とあん団子とよもぎ餅とおはぎ！ゆっくりしてってね〜！」




「ありがとうございます！」




受け取って早速食べる




「ん〜！美味しい〜！！やっぱりここのお茶菓子は最高〜！」




甘「ね！美味しいわよね！」




ほんとに美味しい。私が通う甘味処で一番の美味しさだ




ちらっと横目で蜜璃ちゃん側を見ると




なんと




伊黒さんが包帯を取ってる



「…包帯取るんですね」





伊「取らないでどう食べる馬鹿者」




「そうですねすみませんでした〜！てか馬鹿とはなんだこの野郎！」





伊「馬鹿は馬鹿だ。それ以外に何がある」




「〜〜！！ほんとこの人嫌い！！」



やっぱり嫌いだなって思った




そのあとは特に面白い会話もなく食べ終わった




「ご馳走様でした〜！美味しかった〜！」




甘「そうね！また一緒に来ましょう！」



「蜜璃ちゃんなら大歓迎だよ！」




伊黒さんは……気が向いたらね←



まぁ気がむくことなんてないだろうけど←




「さて…と、じゃあ私は帰るね〜！！ばいばい！」




そう言い2人と別れた



甘「ふふっ。Aちゃんと話せて良かったわね伊黒さん」



伊「……そうだな」

32話 伊黒side→←31話 甘いものは正義

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す