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やたらと質の良いブラウスに袖を通し、ジャッケットを羽織った
この感覚も随分懐かしい
…今日からまた、氷帝での生活が始まる
チャンスがあれば、今日にでも逃げるつもりではいる
景吾のことだから、きっと監視をつけるかもしれない
セキュリティが万全なあの学校で逃げ切れる確率はかなり低い
でも、それでも私はここから逃げ出したい…!
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「A、そろそろ時間だ」
『うん、ちょっと待ってて』
私が小走りで彼の隣に並ぶと、私の手を握って指を絡めた
そして、誰が見ても高級車だと分かるような車に乗せられ座らされる
いつ見ても広いな…
「今日部活があるから見にこい」
命令口調なのは変わらないようだ
私が異議を唱えてもきっと聞いてもくれないのだろう
『…テニス部、だったよね』
「ああ」
『そっか、まだ続けてたんだ…』
「当たり前だろ?俺様がテニスを捨てるはずがない」
そう言った彼の瞳は真っ直ぐで、
一瞬、ほんの一瞬だけ
かっこいいなと思った
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時雨 - ありがとうございます!夏休み明けにテストがあるのですぐには投稿出来ませんが、待って下さると…!楽しんで頂けたなら何よりです!! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 面白かったです!完結おめでとー!!笑 幸村の小説も楽しみにしてます! (2019年8月19日 15時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト期間に入るのでしばらく更新できません!すみません! (2019年6月12日 20時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 一琳さん、コメントありがとうございます!そう言っていただけると幸いです。更新頑張ります! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
一琳 - 跡部かっこぇー! (2019年5月20日 0時) (レス) id: d3ba7ac342 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年5月3日 17時