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久しぶりに入った校舎は何も変わっていなかった
もちろん、彼に向けられる歓声も
人で埋め尽くされていた廊下も、景吾が近づくと道が開いていった
相変わらず、彼は注目の的みたいだ
でも、おかしい…
半年間私は彼の隣に居なかったのに、誰も不思議そうに思わないのだ
彼の隣は嫌でも目立つから、私がいることは気付いてるはずなのに…
「Aはイギリスに短期留学してたってことになっている
青学にさえ行かなければ俺様がこんな面倒くさいことしなくて済んだのになぁ…?」
景吾はそう私の耳元で囁いた
手を握る力が少し強くなる
『…迷惑かけてごめんなさい』
いつもそうだった
私の心を簡単に見透かして、話を進める
その居心地が悪さも、彼を嫌う一つの要因だった
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景吾と同じクラスなのはなんとなく分かってたけど、席まで隣にしてたのか…
ただでさえ逃げ出しづらい状況が、更に逃げづらくなってしまった
隣をチラッと見ると、ばっちり目が合ってしまったので急いで逸らす
「ハッ、今日も随分かわいらしいことすんじゃねぇかよ」
『そんなことない…』
かわいらしいなんて言われると、つい照れてしまって顔が赤くなっていくのが分かった
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ふゆ(プロフ) - 大石…!!大石のかっこよさを再認識した。跡部様とヤンデレは合いすぎじゃね?もどかしい!!!好き!!!←最高すぎて語彙力がきえた (5月7日 19時) (レス) @page44 id: 2bf5e7b9f5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - ありがとうございます!夏休み明けにテストがあるのですぐには投稿出来ませんが、待って下さると…!楽しんで頂けたなら何よりです!! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 面白かったです!完結おめでとー!!笑 幸村の小説も楽しみにしてます! (2019年8月19日 15時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト期間に入るのでしばらく更新できません!すみません! (2019年6月12日 20時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 一琳さん、コメントありがとうございます!そう言っていただけると幸いです。更新頑張ります! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年5月3日 17時