もう、逃げられない…【跡部景吾】

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あの後すぐに、跡部くんは私の家に私がここに住むことを連絡した









…お父様は大賛成だそうだ




でも、これでお父様たちに迷惑をかけないで済む…









…私は、これから彼のそばで生きていく









…なんて、簡単に決心が着くはずもない




学校に通わせてくれるなら、絶対に隙ができるはずだ









「A、新しい制服を用意させた。明日からこれを着ろ」




『はい、分かりました』









久しぶりに見た、この制服…




懐かしいなぁ…良い思い出はあんまりないけど…









「その敬語やめろ。それと、その呼び方もな」




『うん、景吾…くん?』




「くんは余計だ」




『分かった、景吾…』




「あぁ、それでいい」









彼を名前で呼ぶのは、これが初めてだった



彼はまた満足そうに笑い、私にキスを落とす









今は、従順なフリをしよう




逃走が失敗したらもしかしたらもう二度と外に出られなくなるかもしれないんだ









私は、自由に生きたい




普通にみんなと笑い合いながら生きたいの








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