並行四十九 ページ4
真っ暗な空間で俺の目に前には天馬達がいる。
｢ねぇ…A。あのサッカーは何？｣
『っ…！』
｢俺にあんだけサッカーのことを語っといて自分はこれか？｣
｢お前には失望したよ｣
｢ざんねんだよ、Aくん｣
俺を見る天馬の目は冷たい。
｢ねぇ、A。君が僕にサッカーやれって言ったよね？でもあの時のAは何？｣
フェイの言葉が深く突き刺さる。
『………』
俺は俯く。
｢神炎｣
『っ！鬼道…さん…』
聞き覚えのある声に顔を上げるとそこには青色のユニフォームを来ている鬼道さんがいた。
｢お前、何故俺の指示を聞かなかった？｣
『……それは……』
｢言ったはずだ！一星は裏切り者だと！何故彼奴を庇う！｣
急に声を荒らげ、胸倉を掴む怒る鬼道さんに俺は驚く。
『………』
｢お前のせいで…俺は日本代表から外れたんだぞ！｣
『っ…！』
そう怒る鬼道さん…。
｢あーあ。だから君は失敗作なんだよね｣
『え…？』
俺…の声がする。
｢ねぇねぇ、何時まで俺でいるつもり？｣
そこにはもう一人の俺がいた。
『お前は…』
｢何回も堕ちた経験のある貴女なら分かるでしょ？自分が何者かを｣
『俺が…何者…？』
｢そうね。ヒントくらいは挙げる。私は貴女、あなたは私よ｣
そう言って彼女は俺の胸を人差し指でなぞる。
｢私はここにいるわよ｣
『それは…』
｢それじゃあ、自分で考えて？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイジュ(プロフ) - タピタピさん» ありがとうございますぅぅ！(T_T) (2020年1月24日 5時) (
レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
タピタピ - お話し内容ちょー好きです......尊い.....これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年1月21日 18時) (レス) id: ce0225beb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
