火炎少女は平行世界で世界を目指す【オリオンの刻印】

平行二十九 ページ31

『す、すまん…富士丸』



俺はそう言いながら無敵ヶ原から離れる。すると…



｢え、ちょっ…あの…その…｣



何故か無敵ヶ原は赤面してパニクってる。



『は？どうしたんだよ。そんなに慌てて…もしかしてどこか打ったのか…?!』



俺はそう言って急いで無敵ヶ原の様子を見る。



｢わわっ?!ど、何処も打ってないから！｣

『本当か…？』

｢は、はい！｣

『そっか！良かった！』



俺はそう言って離れる。



『あ、お前のその名前…偽名だろ…？』

｢やっぱり神炎もそう思ったか｣

｢へぇ？｣

｢まず、無敵ヶ原という苗字はここ、無敵ヶ原停留所からとったものだろ？｣

｢それに富士丸という名前は富士丸号という船からとった名前だ｣

｢ふーん。ま、謎解き頑張ってね｣



そう言って富士丸はどこかへ行く。行く前に何故か無敵ヶ原は俺を見て頬を染めていた。



｢絶対にこの謎、解いてみせる！婆ちゃんの名にかけて！｣



そう言って決めポーズをする氷浦。



｢｢お前/君の婆ちゃんは何者なんだ…｣｣



俺達は声を揃えて突っ込んだ。

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