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後日。
テンションの回復したらしい、夜陣が教壇でのたまった。
「では神奈川探索改め、商業施設乗っ取りライブを踏まえて正式役職を発表する。
部長 夜陣
副部長 龍華
会計 せいか
書記 レーレ
庶務 樹。
以上五名でスタートだ」
龍華が訊いた。
「誰か、役職変わったか?」
レーレが返事する。
「誰も変わってなくねー?」
樹がへらりと言った。
「つまり、役職は予定調和で夜陣さんは休日皆で遊びたかっただけ?」
せいかが叫んだ。
「結局私、会計じゃない!
日曜頑張ったのにー!」
夜陣が切り捨てる。
「黙れ、最後に下着出して掻っ攫っていくくらい計算高いんだから、会計余裕だろ」
「ひどいー!」
龍華が噛みしめるように言った。
「ま、いずれにしろ、」
レーレもフッと笑った。
「仕方ねぇーな」
樹も笑った。
「オレは庶務だけど」
せいかも笑った。
「ここから、始まるのね!」
夜陣も笑った。
「青錆高、DTM部、始動!」
「オーッ!!」
せいかが気になっていたことを夜陣に尋ねた。
「ところで夜陣くん、さっそく名刺に連絡しないの?」
「はは、やだよ、あんな不備の多いスタッフ」
「えー、そんな言い方ー」
「それに今は雌伏の瞬間を重ねてる。デビューは鮮烈でなければならんのだ。
万が一、連絡するとしたら本当に追い詰められた時だろうな」
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作者名:ルスブ | 作者ホームページ:http://twitter.com/rusbsss
作成日時:2022年9月9日 10時