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270話勝利の女神からの応援 ページ8

「いよいよ明日はFFI決勝戦だ。

今日一日は、今まで身に着けてきたことの仕上げとして使いたい。

明日を万全の態勢で迎えるためにも、今日はしっかりと調整してくれ」


「「はい!」」



明日はいよいよFFI決勝戦。私も最終調整として、全力でイナズマジャパンをバックアップしなくては。

シュート練習に付き合っていると、吹雪が力強いシュートを叩きこんだ。



「吹雪、やっぱりお前パワーアップしてるぞ!」


「たしかに、あのシュートは今までとは違うな」



吹雪は力を確かめるように、ぎゅっと拳に力を入れた。



「キャプテン、心のその七……もらったよ。

僕はずっと完璧という言葉に囚われて、それができない自分を許せなかった……。

僕は僕なんだって思えなかったんだ。

でお、皆のおかげで強さも弱さも間違いなく僕自身なんだと気づいたんだよ。

あのノートは、自分自身を見つめ直すための物なんだ」


「自分を見つめ直す……」


「自分が分かれば、心の奥底に眠っていた力を引き出せる……。

僕にとってその力は、心のその七……『ユルスツヨサ』だ」



吹雪はアツヤという人格と常に戦っていた。

だけど仲間のおかげで吹っ切れる事が出来た。

円堂大介さんの残した心のノート……自分自身を見つめ直す、ね。



「Aも、あのノートに心打たれるものはあったのか?」



修也にそう尋ねられ、私は頷いた。



「うん、私もあったよ。心のその二……どんな強い敵も恐れない、『タチムカウユウキ』かな」



私はいつもサッカーから、自分自身から逃げ続けた。

怖いから、嫌だからと逃げたばかりに色んな人を傷つけ……迷惑をかけた。

だけどどんなに強い敵も恐れない。父さんから逃げないって……決めたから。

そしてガルシルドという脅威的な相手に対しても逃げないで試合が出来た。

今ならそのノートの言葉が自分にあったんだと気づける。



「よ〜し、練習再開するぞ!」


「「おう!」」

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机田(トラさん)(プロフ) - bizyuさん» コメントありがとうございます!楽しんで読んでいただいて何よりです!続編まで読み直していただけるとは嬉しいです!また続編でもよろしくお願いいたします! (12月30日 21時) (レス) id: 8b84652de6 (このIDを非表示/違反報告)
bizyu(プロフ) - 世界編完結おめでとうございます!1読者として楽しく読ませていただきました!続編までもう一度読み直して来ます。⁠◕⁠‿⁠◕⁠。 (12月28日 21時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
トラさん(プロフ) - パティあすさん» コメントありがとうございます!毎日たくさん更新してよかったです!続編はもう少し先にはなりますが、気長に待っていただければと思います! (12月20日 19時) (レス) @page44 id: a7a65d978c (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 世界編完結おめでとうございます!毎日楽しく読ませていただいていました!続編も楽しみに待ってます! (12月20日 19時) (レス) @page44 id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
ポッキー - ありがとうございました。楽しみにしています。頑張ってください。 (12月13日 14時) (レス) id: 5224796705 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:机田(トラさん) | 作者ホームページ:光を追いかけて。  
作成日時:2023年12月12日 16時

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