先輩の背中に３【岩泉一】

背中に64 ページ4

お風呂に入って自室の机に向かう

今日の復習をして、明日の予習をして、いつもならテスト勉強とか、週末課題とかやってしまうけど今日は余分な勉強をする気にはなれなかった

なんだか、今日だけでいろいろな事があったから。


まず、佐橋くんに聞いた部長と、岩泉先輩の話

岩泉先輩と一緒に帰った話

お母さんの話



佐橋くんは、なんで私に部長と岩泉先輩のこと言ったのかな。

なんでそんな昔のことぶり返したんだろう

岩泉先輩は佐橋くんのこと噂好きって言ってたから確かに彼は部長が、バスケ部の人？と付き合っていたことを知っているはず。

私に中学のことを言ってなんの意味があるんだろう



佐橋くんが私のことを好き…？？

なわけないか。

それは無いや


今まで1度しか話したことないし、第一地味な私なんか彼みたいなキラキラした子は興味ないだろう


私をいじめたかった…？

あ、これだ


私をいじめたかったんだ。

でも、彼は人が悲しんでいるのを楽しむような人だろうか。


そんな悪い人には見えない





ちょっと待って。

岩泉先輩の話を私にしてきたってことは、…私が岩泉先輩のこと好きって…絶対知ってるよね…！？


うわ、なんで私気づかなかったんだろう。

いつもならすぐに気づくはずなのに、岩泉先輩の話題になれば冷静さを失っちゃう

しっかりしなきゃ…

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