先輩の背中に３【岩泉一】

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家に帰る前にスーパーによった

最寄り駅から自宅までのあいだにあるスーパーで、もう日が暮れた時間なのに値下げ商品を追い求める人で空いてはいなかった

「卵とか、牛乳は家にあったよね…？」

クッキーを、作ろうと思う


この間家まで送ってもらったお礼

という口実で先輩の教室に行ってクッキー渡して、それで髪切ったって言う…！

あと、コンタクト。


岩泉先輩、褒めてくれるかな？？

流石に気づかないってことは無いよね…？？

そうだったら悲しい


悲しすぎて一生話せなくなるなぁ…

あ、待って

岩泉先輩と話せなくなること考えたら胃が痛くなってきた


うぅ、早く帰ろ、…


レジに行って会計を済まして家に帰った


料理は嫌いじゃない。

むしろ好きな方


「明後日の日曜日に作って月曜に渡そ…」


ちょっと緊張

ちょっと期待



褒めてもらえたら、すっごく嬉しい


また、可愛くなろうって努力しようかな、って思える



お母さんの作り置きされた夜ご飯もいつもより美味しく感じた


それに勉強にもすごく集中出来た


岩泉先輩の事考えるだけで、勉強に集中できたり、出来ないこともあるし。


岩泉先輩は魔性の男だ

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