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小｜中｜大｜朝日奈家には、一人の女の子がいた。
雅臣の４つ上、生きてれば今年で３５歳。
二つに束ねた腰まである茶髪がトレードマークだった彼女。
その彼女は、彼女が７歳の時に現れた脅威に対抗するために、小学校卒業で海軍に志願した。
彼女が小学校に入った年に現れたそれは、最初は海坊主、船幽霊、ＵＭＡ・・・いろいろ呼ばれたが、最終的に「撃沈された艦や沈んでいった船の象徴」で落ち着き、深海棲艦と呼ばれるようになった。
海軍兵学校に入って２年、もうすぐで卒業試験というときに事件は起こった。
深海棲艦からの初めての夜間空襲。
予想だにしなかった事態に、海軍基地及び兵学校は壊滅状態、一気に火の海に包まれた。
基地の建物は旧帝国海軍の建物を使っていたためぼろく、逃げる間もなく、その基地にいた全員が焼けﾀﾋんだ。
それから２１年、日本海軍横須賀基地はすっかり復興していた。
防護巡洋艦松島率いる横須賀基地防衛艦隊３９人および基地職員１１人と、兵学校生徒２４０人および教師２５人総勢３１５名の犠牲者に対して、慰霊碑が建てられ、毎年慰霊祭が行われている。
最後になるが、彼女に与えられるはずだった艦名は
―――――駆逐艦夕霧
そして本名は”朝日奈楓”執筆状態：更新停止中