玉狛第零隊【天羽月彦】

第１５話 ページ16

「えっ。俺達……とですか？」


自分自身を指差す修。


「それ以外誰が玉狛第二なのー？」

「うむ。俺はいいぞ。コナミセンパイにここまで言わせる猫センパイと闘ってみたい。」

「私も……！」

「空閑と千佳が言うなら……やりましょう！」


拳を握りながら修は言う。

それを見た琥珀が笑う。


「よし！やろう！」


4人が去っていく姿を見て小南が呟く。


「……あいつら絶対勝てないわよ。」


小南は遊真達の背中を見つめている。


「そりゃあそっスよ！逆に猫センパイが負けたら、色々とやばいッス！」

「そうだねェ。玉狛第二(あの子達)の攻撃を1度でも食らったら半殺しかな。」

「相変わらず思考が恐いわよ！杏センパイ！」


自分の弟子が色々と言われるのは嫌だけど琥珀のことを悪く言われると更に嫌な小南。


「思考が恐いのは当たり前ッスよ！元(金髪)ヤンキーッスから。」

「一々過去の事を掘り返さないでくれる？脳筋。」

「やーい！金髪ヤンキー！」

「………殺すッ！」


二人の喧嘩が始まり小南は鎮かに溜め息をついた。


「(この人達ってこんなに疲れる人たちだったっけ……。)」

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