似てる ページ30
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今日は部活がないらしくグラウンドを使ってもいいとのことだった。私は動きやすい格好で来ていた為を大丈夫。
インコも久々に私と野球出来るのが嬉しいのか、かなりテンションが高かった。テンションの高いインコを見て不信に思った先輩がついてきて「良ければやりませんか？」と誘ってみたところ了承を貰えた。
「市春、ピッチャーやってよ！キャッチャーは雅さんね！」
「はいはい、宜しくお願いします雅さんさん」
「いや、宜しく頼む。ところで…何故さんにさんをまたつける？」
「なんとなくです」私がそう言うと雅さんさんは「そうか…」と。止めて欲しそうな顔をしていたので普通に雅さん、と呼ぶことにする。
「おいおいにこんなガキにピッチャーなんて勤まるのかよ。聞いた話じやこいつ一年らしいじゃねぇか」
「大丈夫！そこんとこはさ、安心していいから！バッターボックスに立ったら皆絶対驚くね！」
インコがそう言うとカルロス君は「そこまで言われちゃあ仕方ねぇな」と言ってバッターボックスに立った。
「まずはカルロスから？」
「おー、そーしてくれ！」
私もマウンドに立ち、軽く雅さんとキャッチボールをして肩を温める。
「雅さん、絶対取ってくださいねー！」
「後ろには逸らさん」
頼もしい事を言ってくれた雅さんを信じ、私はフォームに入る。
「！！」
「(このフォーム……)」
「(ぷぷぷ、二人とも驚いた顔しちゃって)」
私の投げたボールはスパァンと言う音と共に綺麗にミットの中へと入った。
「…チェンジアップ！？」
「ははーん、打つ手もでなかったね！カルロス」
「…鳴が教えたのか」
「そうそう」
インコは満足そうに頷いているかと思えば「今のは少し甘かったよねー」と言うので一発殴っておいた。
「何で！？」
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