春市 × 市春【小湊春市】 (ページ18)

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一位ページ18

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私はぶっちぎりだった。本当にぶっちぎり。勉強は出来ないけれど運動は大の得意だ。負けるはずがない。

100mと200m両方一位を取って満足していると次は一年のハンドボール投げらしい。

「降谷！！お前だけには絶対に負けん！！」

「負けない……！！」

どうやら栄純君と降谷君が出るらしい。メラメラと燃えていた。

結果で言うと降谷君が一位だった。最初は真っ直ぐ飛んでいたのに栄純君のボールは急に曲がり、変な方向へと飛んでいき、降谷君のボールは凄い早さで一番奥に設置してあったネットの中に入っていった。

「チクショー！！」

「勝った……！！」

負けて悔しそうな栄純君と勝って嬉しそうな降谷君。

「彼処で、彼処で曲がらなければ！！」

「曲がらなくても僕が勝ってた」

「なんだと！！」

喧嘩をし始めた二人におもいっきりのタイキックが決まる。タイキックをしたのは倉持先輩だった。

「テメーら喧嘩してねぇでそこどけ！！次の種目始められねーだろーが！！」

「す、すいません！！」

栄純君が動かない降谷君を押してグラウンドをおりる。

「て言うか自分で歩けよ！！」

「ツーン」

「安定の無視だな！！」

次の種目は二年生の100m。倉持先輩は余裕で一位を取っていた。本当に足早いな、あの人。あれでも元ヤンらしいからなぁ。けど喋ってみると普通にいい先輩だと思う。

私はどっちかって言うと御幸先輩の方が苦手かな。あの人はなんか苦手だ。分からないけど、本当に。

いい人だとは思うよ？思うんだけど、割りに合わないって言うかなんと言うか……。

御幸先輩は200m走るみたいでゾノ先輩と競いあっていた。ギリギリ御幸先輩が勝ってゾノ先輩は悔しそうな顔をしていた。