三文字 ページ5
加「＿＿＿＿＿＿で、焦って逃げてきたと」
『うん』
屋上からの脱出を図ってから十分後。
私は加州と一緒に、裏庭のベンチに座っていた。
ラノベの山が丁度いい肘掛けになっている。
＿＿一階の廊下をダッシュしていたら、加州に捕獲されたんです。
加「んー。まぁ、控えめに言って ”何やってんの” だよ」
『えー』
呆れたように言った加州を見て、唇を尖らせる。
『だって加州も、学校一の美少女がいたら逃げるでしょ？』
加「なんでだよ。お前と同じレベルにすんな」
『ひっどーい』
思わず口を尖らせて反論する。
同じレベルって何？
他クラス同士でも、一緒に授業エスケープしてんじゃん。
あんま変わんないと思う。
『ところで、安定とかは？』
誤魔化すようにそう尋ねると、加州から冷たい視線をくらった。
あぁ、バレてるなこれは。
それでも、加州はちゃんと答えてくれる。
私、加州のそういう所は好きだよ。
加「安定はちゃんと授業受けてる。アイツ、この間ヤバかったらしい」
『あー、なんか聞いたわ』
三日ぐらい前に聞いた気がする。
加州と安定たちは、同じ剣道部でよく喋る仲だ。
マネの仕事の合間に、雑談をしている。
だから色々、情報が流れ込んでくるのだ。
もちろん、この間のテストで安定が赤点とったのも。
『不安定じゃん』
加「それ思った」
顔を見合わせて、思わず吹き出す。
傑作じゃないかなww
後で伝えといてやろう。
ひとしきり笑った後、加州が呟いた。
加「和泉守は…まぁ、ね？」
『兼さんセンサー！』
加「そう、それ！あと、雅SECOMも」
『まるで反抗期の子供への対応…』
加「ツッコンではいけない、いいね？」
加州と私の間で、何ともいえないやり取りが展開される。
『＿＿まぁ、そのうち来るよね』
ひらひらとラノベを振ってそう応えると、加州は苦笑いを零した。
加「なんだかんだ言って、保護者は優しいんだよね」
そう言って加州は、欠伸を一つして携帯を取り出す。
加「一応聞いとくね」
『うん』
応えながら、私も携帯のトーク画面を開く。
何か加州が呟いた言葉は、風に紛れて聞き取れなかった。
加「燭台切も不憫だねー。まぁ、俺はそっちの方が都合がいいけど」
隣の少女を愛おしそうに見つめる彼の視線に、気付く者はいなかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「三日月っていいよねー」
「艦これ？とうらぶ？」
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夢小説大好き - こーゆーさー本人が知らない裏で男たちが競ってる感じめちゃくちゃ好きなんですけど!?!?続き気になります！こんな神作品逃してたまるかぁ！！！？？？ｺﾞﾎﾝｯ素晴らしい作品だと思います😊是非とも続きを見てみたいです😊 (2021年12月1日 0時) (
レス) @page8 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 面白いよかった！！！最新頑張ってください(≧∇≦) (2017年7月3日 19時) (レス) id: 2b2cc77206 (このIDを非表示/違反報告)
緋葉 - 兼さん信者さん» 毎回毎回、見て頂いてありがとうございます！！ (2017年3月13日 14時) (レス) id: d0b9936644 (このIDを非表示/違反報告)
緋葉 - 茜葉さん» わかりますか！外でやるとキチガイなやつwww (2017年3月13日 14時) (レス) id: d0b9936644 (このIDを非表示/違反報告)
茜葉 - 生足魅惑のマーメイドｫ！\ﾊｧｯｲｯ！！/←楽しすぎるよねwww (2017年3月11日 18時) (レス) id: 522bdb4e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋葉 | 作成日時：2017年2月18日 12時
