飼いビトに手を差し伸べたのは…【月山習】

義兄 ページ5

A「わたしのパパになってよ！」

月山「Pardon？！【なんだって？！】」

突拍子もない提案に驚きを隠せない。


A「だーかーらー！お兄さんって見かけによらず強いでしょ？わたし強い人大好きだから、わたしをお兄さんの側に置いてよー！」


そう言われてもいきなり「パパになって！」なんて言われても「はい、分かりました」なんて答えることは出来ない。その上、スクラッパーに今は用はない。むしろ今はレストランを潰しにかかる側だ。


月山「残念だが……」

そう言いかけた直後だ。


A「あっ、そーだ。もし断ったらお兄さんが喰種だって言うこと皆んなにばらしちゃおう♩」

この少女はトンデモナイことを言い出す。


月山「まぁ、落ち着きたまえ…キミが仮に僕が喰種だと言いふらしたところで、もみ消すことは簡単だ。何故そこまで僕にこだわる？」


A「えっ？強そうだし、お金持ってそうだから。」


この少女は、必ずや悪女になるに違いないだろう。一見頭のネジが外れてそうなこの少女…
しかし少女が醸し出している香り、なんとも美味しそうだ。ここまで信頼しているんだ…後にもっと熟れてから裏切り、喰べてしまおう。


月山「分かった。キミがそこまで言うのならば…でも、僕はキミのパパではない。Beau-frère【義兄】だ。パパなどと呼ばれたら世間から痛い目で見られかねない！」


A「…お兄ちゃん？」

自分をお兄ちゃんと呼び上目づかいで見上げてくる少女。大人しくしていれば可愛げがある。


A「うわぁい！お兄ちゃんだ！！」


月山「そういえばお互い自己紹介がまだだったね。僕は月山習だ。」

そこらをぴょんぴょん跳ねているAに呼びかける。


A「わたしはAー！ママに付けてもらったんだー。年齢はー多分11さい！」


元気よく片手を挙げながら自己紹介してくるAは微笑ましかった。


月山「A…いい名前だ。ところで、少し体が汚れているようだ。バスルームがあるからシャワーを浴びてくるといい。」


そう言って、案内しようとすると…



月山『！？』






To be continue...


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トップ画完成したのでここにも載せておきます！白髪の子は夢主です☆

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