怨みと痛み2 ページ25
【PM 7:58】
A「おぶっておぶっておぶって!!」
月山「キミも成長したまえ!そんなことしてる暇はない!!あと2分程で、会場の喰種が裏口へ流れ込んでくるはずだ。準備するんだ。」
裏口で立ちっぱなしで待機していたため、Aが駄々をこねる。
月山『まったく…』
心中で毒を吐きつつ自分も準備をした。
【PM 8:01】
会場内がざわついたと共に、予想どおり逃げ場のない哀れな喰種たちが裏口へと集まってきた。
喰種「貴方は…MM氏?!しばらくレストランに現れてないと思えば……あの隻眼の肩を持っていたとは…」
A「「ガオーッッッ!!」」
会話の途中でまるで空気をぶち壊すように喰種たちを次々なぎ倒すA。
スイッチが入ったようだ。
月山「僕も負けてられないな…Aはカネキくんの方へと進軍していってくれ。僕は此処で食い止めておく。」
そんな言葉も耳に入っていないようで、次々と会場内に向かっていたA。
不意に、声をあげる。
A「×××…ちゃん!!」
遠目でしか見えなかったが、倒れたスクラッパーに声をかけていた。
どうやら、カネキの攻撃を防ぐために喰種が盾に使ったようだ。
悲痛の叫びをあげるA。
A「お前たちはいつもそうだ。都合のいい時にだけ飼いビトを使って…僕たちの気持ちなんて考えたことないだろう!!」
A「これからの行為は…僕たち(飼いビトたち)の痛みだ…思い知れ!」
以前のような暴走ではなく、仲間の死を持って相手を制す。
という言葉が似つかわしかった。
その姿は、気高く…美しく、そして儚げな普段の姿からは想像もつかないAだった。
弔い合戦は、Aの活躍によりすぐに終わった。
月山「よくやった…A。」
A「お兄…ちゃん」
グタッと四肢から抜けた力…
Aは死んだように眠る。
カネキ「月山さん…退きますよ。」
月山「あぁ。」
もう少し美しいAを見ていたかった気持ちを抑えつつ、自分たちは夜の闇夜に消えていった。
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アリア - これからも頑張って下さい(*≧∀≦*) (2015年1月23日 19時) (レス) id: 74373d0b5c (このIDを非表示/違反報告)
かみすけ@かちゃみん(プロフ) - といはさん» 楽しみにしてます!www (2015年1月19日 22時) (レス) id: c70950392e (このIDを非表示/違反報告)
といは(プロフ) - かみすけ@かちゃみんさん» コメントありがとうございます(*^_^*)しばらく主人公に振り回される月山さんをご覧くださいw (2015年1月19日 18時) (レス) id: 3c9410c7cb (このIDを非表示/違反報告)
かみすけ@かちゃみん(プロフ) - 月山さんの奮闘ぶりが面白いです!!!wこれからも頑張ってください! (2015年1月19日 17時) (レス) id: 25b27bb6fd (このIDを非表示/違反報告)
夜途(プロフ) - といはさん» 久しぶり!!ネタはー…しょうがないよねwまぁゆっくり更新しておけばいいんじゃない?(笑) (2014年12月19日 22時) (レス) id: b49e07e92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:といは | 作成日時:2014年11月12日 23時