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『…あんま眠れなかった』
教室の自分の席で授業が始まるのを待つ。
昨日は借りた寮があまりにも趣がありすぎて、オバケ屋敷かと思ったし、実際いたし。
いざ寝ようとするとポルターガイスト起こすしマジでうるさかった。
最初の授業だからかクラスメイトの集まりが良く、始まるまで時間があるのに結構席が埋まっている。
モブ「え、女の子っ？」
モブ「いやいや、男子校だぜ？ポムフィオーレ寮生じゃねぇの？あそこ女みてぇな顔ばっかじゃん」
まぁ、どこの寮生でもないですけどね。
別に隠してるわけじゃないし、聞いてきたら本当のこと言おう。
すると、隣の席に誰かが座る気配がした。
一人じゃない、多分二人？
視線を向けるとバチッと目が合った。
目元にハートのメイクをした男の子とスペードのメイクをした男の子の二人。
デ「デュース・スペードだ、クラスメイト同士仲良くしよう」
エ「エース・トラッポラ。お前ポムフィオーレ寮生？」
『A。私どこの寮にも属してないし、女だよ』
私が応えた瞬間、クラスメイト全員が「はぁ！？」と声を上げた。
二人は良いとして、他の奴らは盗み聞きすんなや。
エ「マジで女なのかよ！ってか無所属ってのも気になるけど！」
『敷地内の奥の方にボロボロの寮あるでしょ？あそこに私住まわせて貰ってる』
デ「あそこ人住めるのか…」
『無所属なのは、私が魔法が使えないから。親が学園長に無理言って通わせてもらうことになっただけ』
エ「魔法使えないヤツって本当に存在したんだな」
二人とも興味津々といった様子で私を見る。
エ「ていうか、お前表情変わんねぇな。なぁ、ちょっと笑ってみてよ」
『は？なんで急に…』
エ「いいから、やって」
急な振りに戸惑いながらも、とりあえず笑ってみる。
エ「ブハッ、お前笑うの下手か！引きつってんぞ！」
デ「これはひどいな….」
『うるさ、私笑うの苦手なんだよ』
腹を抱えてヒーッと引き笑いをするエースと口を押さえて肩を震わせるデュースを一瞬だけ睨みつけ、前を向く。
エ「ごめんって！拗ねんなよー！」
デ「すまない、A」
未だ口元が緩みまくってるエースとしょんぼりとしたデュース。
『…デュースは許す』
エ「は！？俺は！？」
『うるさい、授業始まる』
トレイン先生がやってきて、うるさいエースを残したまま授業が始まった。
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ありす - ケイト推しなんですが！とてもいい作品で今まで見てきた作品の中で1番ケイトがケイトしていて凄かったです！ケイトの少し内気？なところとか書かれていて作者様はすごくこの作品に力を入れられたんだなと思いました！これからも頑張ってください！！!!!! (2021年11月26日 22時) (
レス) @page47 id: 189a76a90f (このIDを非表示/違反報告)
何処にでもいるただの馬鹿(プロフ) - コメント失礼します。このような神作品を読めてめちゃ嬉しいです(●´▽`●)オープンチャットに入らさせていただきます<(_ _)> (2021年7月7日 22時) (レス) id: ec2dc24a29 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オワー？！！！久しぶりにこんな素敵な作品に出会いました〜；ありがとうございます；； (2021年6月25日 21時) (レス) id: 01d4ee8d39 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 今更ですが、全て読ませていただきました…！すごく素敵な作品に、心が浄化されました(笑)こんな神作品を紡いでくださり、本当にありがとうございました。 (2021年3月14日 22時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
ST80879379(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります (2020年10月29日 23時) (レス) id: 0af497960d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銃狐 | 作成日時：2020年8月4日 0時
