3 ページ4
ケイトside
ケ「あの子…どこの寮に組み分けられたっけ?」
寮へと繋がる鏡へ入って行く新入生達をトレイくんと数えながら、式の時に見つけた一人の新入生を思い出す。
ト「あの子…?」
ケ「ほら、先生達と同じ所にいた子だよ」
ト「ああ、アイツか。具合でも悪いのかと思ったが、どこの寮かは覚えてないな」
ケ「まぁオレ達も全生徒の寮把握してるわけじゃないしね〜ちょうどその子の時だけみてなかったのかも」
ト「気になるのか?」
ケ「うん、ちょっとね〜」
あの子、式典服でよく見えなかったけど女の子みたいな可愛らしい顔してたなぁ。あとリドルくんよりも背小さかったし。
ケ「ちょっと可愛かったし!」
ト「ハハッ、ケイトらしいな」
リ「二人とも、新入生達はもう全員入ったから僕達も行くよ」
ケ「OKリドルくん!」
トレイくんとリドルくんと一緒に、オレ達も鏡の中をくぐる。
目を開けるとオレ達の寮、ハーツラビュル寮が見えた。
リ「帰ったら明日の歓迎会の準備を進めないとね」
ト「ケーキは明日の早朝からでも間に合うな」
ケ「当分はマジカメ内容に困らなくて済むな〜」
ニヒヒッと頬を緩ませて笑うオレを見て、リドルくんが困ったように笑った。
その時、ピコンッとオレのスマホの通知音が鳴った。
画面を見ると、マジカメからの通知で
〈[Cater_Dia ]:kataru_sisが写真1件シェアしました〉
ケ「カタルシスさんが投稿した!?」
リ「…ケイト、ビックリしたじゃないか」
ケ「ごめんリドルくん!」
リドルくんに謝りながら、マジカメを開く。
トップに小さなタンポポの写真。
ケ「キレー…」
見慣れたタンポポが、カタルシスさんの手にかかればこんなにも美しく写される。
マジでセンスの塊じゃん!
タグを見ると、カタルシスさんも今日入学式があったらしい。そして最後には毎度お馴染みの決め台詞と化した、#辛くても前を向け のタグ。
ケ「カッコよすぎでしょ」
カタルシスさんのファンとしてはまだまだ新規のオレだが、フォローしてから出来るだけコメントする様にしてる。
キーボードの上を滑らかに動き、送信ボタンをタップする。
ケ「読んでくれますよーに!」
そう願いながら、画面をOFFにした。
783人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありす - ケイト推しなんですが!とてもいい作品で今まで見てきた作品の中で1番ケイトがケイトしていて凄かったです!ケイトの少し内気?なところとか書かれていて作者様はすごくこの作品に力を入れられたんだなと思いました!これからも頑張ってください!!!!!! (2021年11月26日 22時) (レス) @page47 id: 189a76a90f (このIDを非表示/違反報告)
何処にでもいるただの馬鹿(プロフ) - コメント失礼します。このような神作品を読めてめちゃ嬉しいです(●´▽`●)オープンチャットに入らさせていただきます<(_ _)> (2021年7月7日 22時) (レス) id: ec2dc24a29 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オワー?!!!久しぶりにこんな素敵な作品に出会いました〜;ありがとうございます;; (2021年6月25日 21時) (レス) id: 01d4ee8d39 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 今更ですが、全て読ませていただきました…!すごく素敵な作品に、心が浄化されました(笑)こんな神作品を紡いでくださり、本当にありがとうございました。 (2021年3月14日 22時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
ST80879379(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります (2020年10月29日 23時) (レス) id: 0af497960d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:銃狐 | 作成日時:2020年8月4日 0時