マジカメのフォロワーさんが同じ学校にいるらしいけどマ？【ツイステ】

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学「Aくんはここで立ってるだけで良いですからね」





学園長が式典服姿の私に優しく声をかける。




『はい、分かりました』




私は大人しく返事をした。




私の待機場所は、学園関係者の近く。




最初は何でここ？と思った。
が、寮の組み分けをする必要のない私を新入生達の列に入れるのもなんか変だから、ここにいるのはある意味正解かもしれない。




教師達が近くにいるからとても緊張する。




既に上級生達が鏡の前に集まっていて入学式が始まるのを待っている。




しばらくすると、新入生達、私と同じ学年の子達が入場し、寮の組み分けが始まった。




ゆっくりと、一人づつ丁寧に選抜されていく。




なんて、退屈なんだろう。




私にはなんの関係もないから余計退屈なんだ。




イケメンでも探そ。




視線を、上級生達の列へ向けた。




あ、あの赤髪の先輩小さくて可愛いな。




ハーツラビュル寮の生徒達を見ていると、一人の上級生と、目が合った。




何でこっち見てんだよ、式に集中しろよ。




自分のことを棚に上げながら、目を逸らす。




さっきの先輩、なんかチャラそうだな。出来るだけ関わらないようにしよ。




早く終われ、と願いながら式の様子を眺め続けた。









式も無事に終わり、生徒は各寮に戻る。




私も学園長から貰った学園の地図を見ながら、自分の寮(仮)へと向かう。




その途中で小さなタンポポを見つけた。




『可愛い。そうだ、今日のマジカメこれにしよう』




すぐさま写真をとり、マジカメを開く。




『えぇっと、タグは…』




〈#タンポポ #ダンデライオン #今日は入学式 #すごく退屈だった #今後に期待かも #辛くても前を向け〉




いつもと変わらないようなタグをつけて投稿した。




投稿してすぐ、いいねやコメントの通知がくる。




チラッと画面を見ると、たくさんのコメントが目につく。




『この人…最近よくコメントくれる人だ』




その中の一つに、サッと目を通した。




〈Cater_Dia 俺のところも今日入学式あったよ！もしかしたら同じ学校かもね！〉




この人、私と同世代の人なのかな。




今はこの一つしか読めなかったが、後で落ち着いたらコメント全部読もう。

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