43 北山side ページ43
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シンと静まり返った部屋で寝る俺と藤ヶ谷。
まさかコイツの部屋で泊まることになるとは思わなかった
「北山、起きてる?」
なんて思ってると控えめな声で俺に呼びかけてきた藤ヶ谷
「…起きてるよ」
「あ、起きてたんだ。寝てるなら優愛ちゃんのところに行こうかなって思ったのに」
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「…お前さ。あんま優愛のことからかうなよ」
「からかう?なんのこと?」
はて?ってとぼけてる藤ヶ谷
「優愛のこと何とも思ってねぇのに気ぃ持たすことすんなってこと」
「俺は好きだよ優愛ちゃんのこと。」
「…は?」
自分でもわかるくらい声が低くなった
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「美味しいもの食べてる時の幸せそうな顔とか、お菓子作りに関しては人一倍真剣なところとか…なんか可愛くて、好きになっちゃった」
「なんだよそれ…」
「家政婦として手元に置いてるからって安心してると俺が奪っちゃうよ?」
「…安心なんかしてねぇし」
「ま、お互い頑張ろうね。俺もそろそろ本気出すから」
じゃ、おやすみ〜と爆弾を残してさっさと眠りについた藤ヶ谷。
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これはもうのんびりしてらんねぇな
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「ん……?」
翌朝、目覚めると何やらいい匂いがして、引き寄せられるようにキッチンの方へと向かった
「あ、みっくんおはよう。起こしちゃった?」
「おはよう北山」
見ると藤ヶ谷と優愛が仲良く並んで朝飯を作っていた
「…はよ」
「今持っていくから待っててね。あ、藤ヶ谷さんも座っちゃって大丈夫ですよ!」
「うん、ありがとう」
藤ヶ谷と向かい合わせで座ると、トタトタと料理を運ぶ優愛。
俺の家では和食が多いのに今日はフレンチトーストとかサラダなんかが出てくる
……藤ヶ谷のリクエストだな。
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「はい。食べましょ〜」
なんて言いながら俺の隣へと座る優愛
藤ヶ谷の隣に行かなかったことにちょっと嬉しくなる
「「「いただきます。」」」
3人で手を合わせてから食べ始める
「ん、美味しい!優愛ちゃんはいいお嫁さんになれそうだね」
「え…//お嫁さんだなんて…//」
藤ヶ谷に褒められて、分かりやすく照れている
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「ねぇ、みっくんどうかな…?」
何も言わない俺を心配そうに覗き込む優愛
「ん、美味いよ」
俺がそう言うと満足そうに微笑んだ
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時