第二十六話「ぎ?議院運営委員会」←最近政治に興味を持ち始めた(ルナ) ページ14
紫苑side
僕と太宰さん、乱歩さんは社長に呼ばれ会議室へ来た。
もちろん…連れ去られた黒華について。
福「紫苑」
紫苑「はい…英国から来たフィッツジェラルドが探偵社を出た後、黒華がいないことに気づいた。
散歩にでも行ったのかと思った。しかし、嫌な予感がしてならなかった為、僕は能力を使い黒華の情況を読みました。
…探偵社裏の路地裏で、黒華がポートマフィア幹部にて、重力使いの…」
乱「…中原中也だね」
流石乱歩さん。
中原中也の名前を聞いて、太宰さんが思いっきり顔を歪めてたけど…敢えてスルーしようかな(苦笑い)
紫苑「中原中也…彼が黒華を連れ去った。
いや…黒華が中原中也を連れて、僕の前から消えた」
紫苑「きっと黒華は、このままじゃ僕が中原中也を殺すと察したんでしょう。実際殺しかけましたから」
太「殺しかけた?」
紫苑「ええ…中原中也が殴りかかってきたので、僕は彼の能力を無効化しました。無効化と言うよりは、彼の能力が効かない自分を想像したといった方が…」
福「……成る程、それならフィッツジェラルドが紫苑にまで懸賞金をかけたことに理由がつく」
ああ、そうだった。
僕も懸賞金をかけられているんだったね。
太「懸賞金額は…」
福「紫苑と美由華、二人で百億だ」
僕の能力は想像すれば基本何でも出来る。
美由華の場合は、まだ能力をうまく扱えないだけでそこらへんのごろつきよりはるかに優れている。
どっちにしても、手中に納めたい能力だろうね。
それに、僕達のは″異能力″じゃなく″程度の能力″だ。
太宰さんの″人間失格″は効かないし、異能特務課の方にも登録されてはいない。
こんな絶好の駒は、口から手が出るほど欲しいだろう。
紫苑「社長…黒華救出の命令を…」
乱「今は無理だよ」
今まで黙って聞いていた乱歩さんが口を開いた。
乱「今は組合との正面衝突中…ポートマフィアとは一時休戦を結んでいるから、無闇に手を出せない。黒華が連れ去られたのは、一時休戦する前…今ポートマフィアを敵に回せば、探偵社は終わりだよ」
福「乱歩の言うとおりだ」
あー、そうだった。
ポートマフィアと武装探偵社…そして組合。
三大組織の対立中に、黒華一人を救出するため動き襲撃でもされたら…。
ここは組合をどうにかした後で……。
〔君もそこはわかっているよね〕
僕は扉の向こうにいる美由華にテレパシーを使って言った
第二十七話「い…?イノシシ!」明けましておめでとうございますm(._.)m→←第零話「続き」
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