第四十三夜 ページ45
鉱山前の駅に着き男達はパンツ一丁で降りた。
「仲間の荷物が取り返せたからもういいですよ。この季節に裸はつらいでしょ?」
「少年。情をかけられるほど俺達は落ちぶれちゃあいねえよ」
天パがそういったのと同時に男達は荷物に手をかけていた
「その手は?」
「あれれれ?やぁ〜助かった寒さで死 んじまうところだった!」
男達は着替え、汽車が発車するのと同時に天パはトランプを投げアレンがキャッチした
「礼だ!それで勘弁してちょ!」
「はい!」
「それとお嬢ちゃんにまた会おうって伝えといて〜」
「ひっ…!」
私は思わず身構えてしまったが汽車は発車していたのでもう天パ達の姿は見えなくなっていた
「それよりA!何ですかあの格好は!?」
「いやぁ〜賭けでクロウリーが負けて…」
「にしてもあれはやりすぎさ!!」
「まったく、いいですかA!貴方に何かあったら怒られるのは僕なんですからね!?特に師匠に!!」
「う、分かっています…」
「うう…すまないであるA」
「いやいやクロウリーのせいではないから!ね?」
「ううう、分かったである」
「まったく…次からは気をつけてくださいね?」
「はーい…」
ーーーーー
その頃ある男は、千年伯爵と合流していた。
「先に飯食わせてもらいます?」
「いいですヨ♡」
「ああ、よかった腹ペコなんスよ」
「ただし正装してくださいネ♡その格好じゃ三つ星に入れませんカラ♡」
「わぉそんなん食ってるから太るんスよ」
男の付けていた眼鏡は顔から外して少し経つと消えてしまった。
「太ってませン♡」
「まっ、たらふく食えれりゃ豚の飯でもいいや」
千年伯爵はどこからかシルクハットを取り出し男に投げた。
「言葉遣いも直してくださいネ♡」
「ティキ・ミック卿」
「はいはい。千年公のおおせのままに」
男の名はティキ・ミック。先程まで白かった肌は黒に変わり額にはノアの証の聖痕が浮かんでいた
そう、彼もノアの一族の1人なのだ
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作者名:ルル☆赤髪LOVE | 作成日時:2018年4月3日 1時