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18話 ページ19

貴方side




繰弥「まだ起きていたんだね」



貴「うん、今から寝ようとしてたけど・・・どうしたの?」






パパは、私が今いるベットの縁に浅く腰掛けると、手を伸ばして私の頭を撫でた。







繰弥「もうすぐ、Aの誕生日が来るね。
今年のプレゼントは何が良い?」







優しい声と笑顔で問いかけるパパに、私はうーん、と考える。






貴「ちょっと思いつかないな・・・。ひらめいたら言うね!」






にこっとわらってみせれば、パパは目尻を下げて頷いた。







そして、すくっと立ち上がったかと思うと、3角座りをしていた私の背中と膝に腕を入れて軽々と抱き上げる。







貴「!?」






驚いてパパの顔を見上げれば、パパは何も言わないまま、布団を持ち上げて私を横たわらせた。







そのまま布団をかけて、再び縁に座ると、トン、トン、と一定のリズムで私のお腹あたりを優しく叩き出すパパ。








状況を理解した私はすぐに抗議した。






貴「ちょ、パパ!私、もうそうやって寝かしつけられる程子供じゃないよ!」






腕を掴んで、ヤダヤダと首を振る私にパパは蕩けるような甘い顔をする。







繰弥「そうだね、Aはもう、子供じゃない。16歳になれば、立派な女性だ」







そう言って額にキスを落としたパパは「ごめんね」と少し悲しそうに笑ったあと立ち上がった。






繰弥「おやすみ、A。良い夢を」






部屋の明かりを消したパパが出ていったドアを、私は呆然と見つめる。






今日のパパ、なんか変だ。





もともと、変わった人ではあるけれど・・・。






娘の私と、やたら距離が近いのとか。


私の好物だからって、晩御飯に平然とドーナツやケーキを用意するのだって。







きっと、他の家の人が見たら、びっくりするようなことが、我が家じゃ当たり前。







そんなパパだけど、最近、よく言うようになった言葉がある。





「16歳は特別な年齢なんだよ。特に、女の子にとってはね」






なんとなくだけど、パパは私が16歳になるのを待ち望んでいるような気がする。






来週には、私の誕生日。





待ち遠しくて、暴走しちゃったのかな・・・。






そんなことを考えながら、私はいつの間にか、眠りについていた。

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白音 - 面白い!!更新、楽しみにしています!! (11月14日 15時) (レス) id: 24b42eab7f (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 面白いです!!続きが気になります((o(^∇^)o))更新頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年6月20日 13時) (レス) @page28 id: 2308cf2dd0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!続きが気になる、、、 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 皆様、長らく失踪してしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m物事に区切りが付き、だいぶ余裕が出て参りましたので、今日からまた更新を再開していきたいと思います。これからもどうぞ、「狙われ体質」をよろしくお願い致しますm(_ _)m (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 虹歌さん» 返信が遅くなりすみません・・・!ありがとうございます、今日から再開させるのでぜひ引き続きお楽しみください( *´艸`) (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花璋 | 作成日時:2021年1月1日 1時

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