【金カム】愛に彷徨う[男主] (ページ6)

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-伍- ページ6

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母親を撃った2発の銃声を聞きつけてか、執事が寝巻き姿で部屋に入ってきた。

「奥様ッ！！はッ！こ、これはッ…！」

執事は母親の死体を見た後、ゆっくりとこちらに顔を向けて口をつぐんでしまった。

「じぃじ。僕が何かしても怒らないって言ったよね…。」

前に執事対して向けた言葉を確認するように呟いた途端、ハッとした表情をした執事がバタバタと慌ただしく部屋を出て行ってしまった。

この時Aは子供ながらに警察に突き出されるのだろうと悟っていた。だから執事が戻ってきた時の行動に驚かされたのだ。

「A様！！この服のままではいけませぬ！早くこちらにお着替え下さい！あとはこのじぃじが対応しますので、この銃を置いてA様はお部屋にお戻りください！」

てっきり咎められるだろうと思っていたAは拍子抜けしてしまったのだ。執事に言われた通り、綺麗な服に着替え部屋に戻った。後のことは執事が何とかしてくれるとのことでベッドに入る。

今までの疲れがベッドに吸われるかのようにずっしりと沈む。

これは気持ち良く寝れそうだと思いながら瞼を閉じたのだった。

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