人魚の常連さん Ⅱ 【ツイステ】 (ページ9)

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50.三日の猶予ページ9

｢わかりました。あなたに従います｣

ｼﾞｮﾝ｢ほんと？…ありがとう｣

彼は私を抱き起こし、頭を撫でた

さっきまでうるさかった心臓も既に静かになった

彼に抱きしめられても何も感じない

｢一つ伺いたいんですけど、私は学校を辞めないと駄目です、よね…？｣

ｼﾞｮﾝ｢もちろん。学校にいたらフロイドくんが面倒だからね｣

｢そう、ですよね…｣

辞めたくなかったけどしょうがない

学園のみんなが苦しい思いをするよりはましだ

ｼﾞｮﾝ｢学園長に報告しに行こうか｣

彼は私に手を差し伸べた

｢はい…｣

私は彼の手を握って立ち上がり、部屋を出た

学園長が待っている部屋に入ると

彼は私の肩を抱いて学園長のほうに近づく

ｸﾛｳﾘｰ｢おや、随分と仲良くなられたようですね｣

ｼﾞｮﾝ｢はい。僕たちすごく気が合うみたいで、いろいろ話し合ったんですが、結婚することにしました｣

ｸﾛｳﾘｰ｢え?!｣

学園長は彼の話を聞いてとても驚いているようだ

まあ、当たり前だよね

出会った初日に結婚を決める人なんて少ないだろうし

ｼﾞｮﾝ｢結婚してAには家庭に入ってもらいたいので、すぐに学校を辞めさせようと思っているんですが｣

ｸﾛｳﾘｰ｢そうですか…それは寂しくなりますね。
それでは、リアーナ先生は今年度で…｣

ｼﾞｮﾝ｢いえ、明日にでもすぐに辞めさせます｣

その言葉を聞いて私はバッと彼の方を見た

｢そんな話聞いてません！せめて今年度は…｣

ｼﾞｮﾝ｢黙って。僕の言うこと聞けないの？｣

彼は私の耳元でそう囁いた

｢ごめんなさい…｣

私は彼に謝ってすぐに下を向いた

ｸﾛｳﾘｰ｢さすがに明日は無理ですね…。リアーナ先生が私物を片付けたりするのに時間がかかるでしょうし｣

ｼﾞｮﾝ｢どのくらい時間がいる？｣

彼の手に力が入り、私の腕を強く掴んだ

｢えっと…三日くらいあれば｣

ｼﾞｮﾝ｢わかった。三日経ったら迎えに行く｣

私が学園にいられるのはあと三日

それまでに心の整理をつけておかないと…