第34話≪なふ子≫汐音視点 ページ34
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……変な男に絡まれ、
……望ちゃんに不審者扱いされ、
……部屋の壁を破壊した、
俺、赤坂汐音は。
汐音「う……っ、だ、誰か……(泣)」
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―――……また新たな危機に直面していましたとさ。
(数時間前)
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汐音「本棚……ってゆーか棚……」
ブツブツと呟きながら、おぼつかない足取りで物置部屋を探索する。
電気がここだけ通っていないらしく、夜中ともなると
流石に真っ暗だった。
汐音「やっぱ手伝ってもらえば良かったなぁ……」
弱音を吐きながらも、なんとか
それらしいものを見つけて暗闇の中でガッツポーズをした。
ガツッという鈍い音とともに拳が痛む。
あ、ぶつけた。
背中もまだ痛いのに。
汐音「……俺ってこんなに不幸体質だったっけ?」
見えない拳を凝視する。
なんかさぁ、俺すっごい不憫だよね。
作者がn((
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あ、本棚。
こんなこと考えてもどうしようもないし。
取りあえずさっきのヤツ…、
本当に何も見えないので、闇雲に腕を振り回した。
……そしたら……まあお察しの通り、ね。
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―――引き攣る頬。
どうやら今度は本棚が倒れたらしい。
他人事のように客観的に、俺は暗闇の中でそう判断した。
うわ痛ぇ←
まあ、
足の感覚が無くなっていくのに焦りながら、
汐音「こっちのがもう、俺らしいや……」
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―――……そう、俺は自虐的に呟くのだった。
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そして今に至る。
朝になったようで、差し込む光に目を細めて。
「………あんたらに構ってる暇はありませえええええんんんん!!!」
遠くの方から聞こえてくる絶叫は、
うん、
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聞こえないフリをした。
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ライガット@絶賛片思い中(プロフ) - 愛李さん» あ、愛ちゃん、来たんだーwありがとねー! (2015年6月30日 19時) (レス) id: a5107bee30 (このIDを非表示/違反報告)
プリン☆(プロフ) - 愛李さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2015年6月28日 11時) (レス) id: 46806ae94a (このIDを非表示/違反報告)
愛李 - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2015年6月22日 18時) (レス) id: 199e8597dc (このIDを非表示/違反報告)
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