フェチズム達が集まるアパート！【小説】

第23話【綺羅】綺羅視点 ページ23

先程、送り届けた有栖と別れ時間も時間だったので家へと帰っていく途中であった

「有栖君か〜。少年だったね。綺羅ちゃんすごいね、わかって」
黎は間違えて悔しそうだ

「分かるだろ」

「……綺羅も有栖君と同じだから分かったのかも知れない」

口を開いた兄さんはよくわからないことを言った

「ドユコト？まこ」
早急に疑問を聞く黎

「有栖君、少し女の子っぽい。綺羅は男っぽい。中性的な所が似てるから分かったんじゃないのかと……」

「なるほど、なるほど」

納得する黎



「そうなのか？……髪長くても男っぽく見えるか？」

思っていたことを聞いてみた

「綺羅ちゃん、低い位置で結んでるから正面から見てると長く見えないよ」

「うん。見えない……」

「マジか……」

あまり気にしていなかったことに衝撃を受けた

「あ、でもさ！綺羅ちゃん運動するときポニテにするじゃん！
あれはかっこいい女の子って感じだよ」

黎はフォローしてくれた

「……うん。いつもはかっこいい男…モドキ？」

「モド……ッ！？」

兄さんの一言に俺は撃墜された


そして、黎とも別れ家路を急いだ

「綺羅、さっきはごめん……」

「大丈夫、気にするな。兄さんらしい解答だった」

「そっか」

「家に帰ったら荷物まとめないとな……」

「俺、手伝う。やる！」

兄さんはやる気満々で言ってきた

「ありがとう、兄さん」
兄さんの方を見て俺は微笑んだ

「うん……」
嬉しいのか頬を少し赤くして微笑み返してくれた



そして、数分歩くと家へ着いた

その後、母に事情を伝え兄と支度をし何とか終わった

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