第16話 (ルミ)望視点 ページ16
汐音くんが爪に興奮していたその時、隣でばたりと音がなった。
姫花ちゃんが倒れていた。
望「姫花ちゃん!?」
奏太「姫花!」
ホル「!?」
汐音「お、おいおい、大丈夫か!?」
私は倒れた姫花ちゃんの背中に手を添え、起こす。
�茲に手を当てると、蒸気しているのがわかった。
望「熱、あるみたい…さっきまで元気だったのに」
姫花「ごめ、なさい…ひめ…」
汐音「とりあえず望さん、部屋まで連れて行こう!」
ホル「ボクがこの子を背負うよ」
奏太「いや、俺が背負う。姫花は人見知りだから」
ホル「あ、ごめん」
奏太「いや、いいんだ。それだけでありがたい」
姫花ちゃん……どうしたの?
今日会ったばかりとはいえ、関わったからにはものすごく心配だ。
突然原因不明の発熱で倒れ、姫花ちゃんの表情はとても……寂しそうだ。
望「(何か辛い過去を持っている…?)」
私はそう仮定したが、首を振る。
そんなネガティブな考え、姫花ちゃんに失礼だ。
私は比較的幸せな家庭に生まれてきたからそういう気持ちはわからない。
でも、これからこのアパートに住む人たちが辛い過去を持っていたら……私はどうすればいいのだろう。
できれば力になりたい、が、まだ私にはわからないことばかりだ。
お父さん、お母さん。
私がこのアパートの管理人で本当に良かったのかな?
なんで一人暮らしをさせようとしたの?
全てが、わからない。
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ライガット@絶賛片思い中(プロフ) - 愛李さん» あ、愛ちゃん、来たんだーwありがとねー! (2015年6月30日 19時) (レス) id: a5107bee30 (このIDを非表示/違反報告)
プリン☆(プロフ) - 愛李さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2015年6月28日 11時) (レス) id: 46806ae94a (このIDを非表示/違反報告)
愛李 - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2015年6月22日 18時) (レス) id: 199e8597dc (このIDを非表示/違反報告)
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