フェチズム達が集まるアパート！【小説】

第14話【綺羅】綺羅視点 ページ14

黎との言い合いも終え目的地へと歩いた俺たちはついにその場所へ到着した

「おぉ……すごいな、このアパート」

俺は多分、このときに何かに気付いたのだと思う
ここは良い所なんだと、何となく思って一目惚れは可笑しいがそんな感じな気がした


……家に帰ったら荷物まとめてここに引っ越すか

ちょうど良いし管理者か誰かに明日からここに住ませろとか言えば何とかなる…はず

黎にな言わないぞ、うるさいからな

家族にだけ伝えるか

「さぁ着いた着いた！！いやぁ、言い合いで疲れたよ」

絶対疲れてないだろと言わんばかりの笑顔で黎は言葉を並べる

「……君、着いた。ここが君の探してたところだと思うから。もう、迷子にはなったら駄目だぞ？」

誠兄さんは少年にすごく話しかけている
弟的な感じにでも思ったのだろう

改めてアパートの建物を見る

やっと俺も新生活が始まるのかな

そう思うと胸がドキドキとした

そして、ふと笑みがこぼれた

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