プロデューサーがなんか最近可愛い【あんスタ】 (ページ45)

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【番外編】衣更真緒：画びょう〔大丈夫だと思います〕ページ45

いろいろとかきたかったので真緒くんは【彼氏】という事でお願いします。
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真緒side

昼休み。

昼飯を食べ終わって凛月と喋っていたとき、教室のドアが勢いよく開けられて、「サリ～大変だよ～っ！」ってスバルが入ってきた。

「…今度はなんだ？」

「Aがさ、掲示板の前で唸ってたよ！」

またあいつか…と思いながらも、重い腰を上げてしまう俺は心底Aに甘いんだと思う。

「凛月、ちょっと行ってくる。」

机にべったりと頭をつけたまま、手だけ上げて見送られる。

それを確認して、スバルに「ありがとな」と言い、掲示板へと早足で向かう。

『私のことがそんなに好きなのは分かったから、そろそろ離してよー！！』

！？

廊下にいきなり響いたAの声。

急いで廊下を曲がり、声をかける。

「大丈夫かっ！」

『うおぉぉ！真緒先輩っ！助けて下さい、ヘルプミーです！』

そこにいたAは一人で、ほっとする。

「なんだ？掲示板の紙に、なんか書いてあったのか？」

『いや、違いますよ！髪の毛が画びょうに絡まっちゃって…。』

そう言われて近くで見てみると、思ったより絡まっていた。

「…画びょう抜けばいいだろ？」

『それはそうなんですけど！この画びょうかたくって！』

「分かったから、落ち着け、な？」

『…はい。』

抜いてみようと思い画びょうに手を伸ばすけど、Aがいて思うように抜けない。

『ちょっ、ちょっと痛いっ！』

「悪い、あと少しだから。」

「少し」とは言ったけど、まだ全然抜けそうにない。

一回戻って定規かなんか取ってこようかと思っていたら、Aが急に俺に抱きついてきた。

「…そんなに痛かったか…？」

『……全部画びょうのせいです。画びょうなんて、画びょうなんてっ！！』

「あー分かった分かった。ちょっと待ってろ、抱きついてていいから。」

『…うぅっ、はい…。』

珍しく女の子らしい反応をするAに、“可愛いな”と久しぶりに思った。