プロデューサーがなんか最近可愛い【あんスタ】 (ページ42)

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【番外編】羽風薫：あっ、嫉妬。〔こちらも注意が必要です〕ページ42

いろいろとかきたかったので薫さんは【彼氏】という事でお願いします。
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『零先輩。私って、魅力ありますか？』

時は放課後。
軽音部の部室で、珍しく起きている零先輩にそう問いかける。

「そうじゃのう…。我輩は嬢ちゃんのこと可愛いと思っておるが…。なんじゃ、薫くん繋がりかえ？」

さすが。先輩には全てお見通しのようだ。

『…そーです。薫先輩は今日もデートがあるとかなんとか言って、帰っちゃったんです。…確かに、他の女の子と遊ぶのを許しているのは私ですけど…。』

「…ん？」

『そのっ、……先輩は、“私の彼氏なのに”とか“私以外見ないで”とか、どうしても思っちゃう自分がいて…。』

「ほぅ。…我輩も嬢ちゃんにそこまで言わせてみたいものじゃな。」

『ぅへぇっ！？え、え、今なんて！？』

「まぁ。我輩は、その気持ちを薫くんに正直に言ってみたほうがいいと思うぞ？」
『えぇスルーしないでください！結構大事なとこですよ！？』

「嬢ちゃん、しぃーじゃよ。我輩、煩いのは嫌なのじゃ。」

「しぃー」のとこで人差し指を立てて口元に持っていく先輩の姿は、それだけでもまさに妖艶だ。

…いや待て。零先輩のかっこよさで忘れかけていたが、煩くさせた張本人は先輩だぞ。私悪くなくない？……でも私は泉先輩と違ってネチっこくないから、まあいいか。

『…零先輩はそう言いますけど、薫先輩は縛られるのが嫌って言ってたから…。』

「嬢ちゃん。このままじゃといつまで経っても平行線じゃぞ？今の嬢ちゃんに必要なのは、切り出す勇気じゃ。」

正論すぎて、何も言えない。

突っ立ったままの私を見た零先輩は「では、嬢ちゃんに勇気を持たすために…。」と言いながら、自身の右の耳元に手を持っていった。

そして、先輩が私の前に歩いてきて、すっと手を差し出す。

その手の上にあったのは、零先輩がいつもつけている赤いピアス。

「持っておれ。我輩の力が宿っておるぞ…♩」

『ふふっ。ありがとうございます♩』

鞄を肩にかけて、全速力で校門を抜ける。
途中敬人先輩に怒られたりもしたけど、今はそれどころじゃないの。ごめんなさいっ！

先輩がいるであろう商店街にはいる。
首をキョロキョロ動かしながら先輩を探し回る。

『薫先輩ーっ！』

「おうおう、お嬢さんどうしたの？迷子？俺らが探すの手伝ってあげようか？」

嘘でしょ。ナンパ？なんでこんな時に…！！