プロデューサーがなんか最近可愛い【あんスタ】 (ページ30)

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保健室のベットってなんか特別感がある。ページ30

桃李side

体育館履きを忘れて教室に戻ったら、Aと会った。

僕は急いでいるのに話を止めないからイラッとする。

やっとAの話が終わって、急いで体育館行こうと思ったら
後ろからドタッていう音が聞こえた。

「またこけたの～！これだから庶民は！」って言いながら後ろを向いたら、Aが床に倒れてて。
いつもならすぐ起き上がって『今のは見なかった事にして下さい。』なんて言うのに、今日は全然起きなくて。

「庶民？…ねぇ、大丈夫？」

さすがに心配になったから、ゆっくり近づく。

そっとAの顔を覗き込むと、真っ赤な顔で息があらい。

すぐさまおでこに手をあてて、熱があるか確かめる。

「…熱い。と、とりあえず保健室！」

本当はあの奴隷を呼びたかったけど、今はそんな時間ない。

Aをおんぶして保健室に行く。

Aよりも２㎝だけ小さい僕の身長を恨む。

もっと僕の背が高かったら、Aを軽々っと持ち上げられたのかな…。

保健室について先生を呼んだけど、こんな時に限っていない。

「～っもう！」

イライラしながら、Aをベットに寝かす。

冷却シートを探しておでこに貼る。

ひと段落ついて、僕もベットの横の椅子に座る。

「…心配させないでよ。…Aのくせに生意気…。」

僕とA以外誰もいない保健室に、一人言だけが虚しく響いた。