プロデューサーがなんか最近可愛い【あんスタ】 (ページ19)

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最近は急に寒くなってくるから千秋先輩が恋しくなる。ページ19

「では、この辺で解散といこうかのう…♩」

零先輩の言葉で、私同様皆さんそれぞれ身支度をはじめる。

零先輩はまだ学校に残って何かするらしくて、薫先輩は端っこで電話してる(おそらくデートしていた女の子に謝っている)から、晃牙先輩とアドニス先輩と一緒にレッスン室を出る。

「アドニスくん、わんこ、嬢ちゃんを頼むぞ。」

「まかせてくれ。」

アドニス先輩がそう即答で答えるから、相変わらず男らしいと思う。

校門を出て道を歩こうと思ったら、アドニス先輩が私の肩に手を置き、右側に寄せた。

「車道側は危ないからな。Aはこっちを歩け。」

『アドニス先輩…。』

アドニス先輩のこの行動に胸がトクンッてなる。
ああ。流石だ。かっこいい。

改めて先輩素敵…とか思いながら前を向いて歩くと晃牙先輩が見える。

晃牙先輩は私たちのやや前で手をポケットに突っ込んで大股で歩いている。

歩く姿も豪快だなぁとか思いながら、アドニス先輩と話をして駅へ向かう。

駅に着くと、ホームが違うアドニス先輩と『さよーならー！』て言って別れる。

私はちょっと小走りして晃牙先輩の横につく。

プシューッて音を出して、電車が止まる。

『…いつもより混んでますね。』

「そーだな。」