プロデューサーがなんか最近可愛い【あんスタ】 (ページ12)

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何か叫んでみなさい。そうね、例えば「しょうが焼き」。ページ12

３分くらい走って、木にもたれかかる。

この３分間、全力疾走したから疲れた…。

『あの二人、そういう関係だったんだ…。』

ああっ！！私はこれからどう接すればいいの！？まさか…まさか真緒先輩と凛月先輩が…あ"あ"あ"。

『だぁぁれぇぇぇかぁぁぁぁっ！！私をっお助け下さいましっ！！』

私が叫ぶと、後ろから草を擦っているような音が聞こえてきた。

誰か来た！天使か！？天使なのか！？

「はぁっ。やっと見つけた。」

「逃げないでよ、A。」

なんでおるのここに！せっかく逃げたのに！というか逃げてあげたのに！

『あの、その…私…み、見てませんから！』

「いや、がっつり目合ったじゃん俺ら。」

さすが真緒先輩…。
実は私何も見てなかったんすよ作戦は、真緒先輩により終わりを迎えた。

「ってゆーか！さっきのは、なんつーか…ふざけてたみたいなもんだから。誤解すんなよ！」

『あはは…。そんな、もういいですよ？私、プライベートと仕事はきっちり分けるタイプなので。』

「そういう問題じゃねーよっおい、凛月からもなんとか言ってくれよ。」

すでに、横になっている凛月先輩。

「ええ～。まぁ、俺も誤解されたまんまは嫌だからね～。」

「A。ちょっとこっち」

草の上にあぐらをかきながら、先輩が手招きする。

なんだ？と思いながら、凛月先輩の元に行く。

すると、

真緒先輩のタオルを握り締めていた私の右手首を掴まれ、グイっと一気に引き寄せられる。

そして、

耳元で言われる。

「まぁ～くんも好きだけど、Aの事はもっと好きだよ～。だから、安心して？」

眠いからいつもより目がトロンとしていて、しかも猫なで声で言うものだから…。

『ああぁ、あぁ、あんしん…し、しました…。』

くっそう！

完敗だ。

いろんな意味で。