七匹目 ページ8
「……さようなら…」
とりあえずで作ったお墓の前に座って手を合わせる
悲しい、という感情だけが芽生えて育つ
どうして人は死んでしまうのか
極論に達した時、人は一番脆くなる
今の松野くんたちがそうであるように
なぜ死ななければならないのか
どうしてこの理不尽なリアルゲームが始まったのか
どうして、自分たちなのか
あぁ、世界は無情だ
「……松野くん…」
「…どうして、十四松なんだろうな…」
「ッ……」
ほら、やっぱり
悲しそうに、でも心配されないように微笑む彼の横顔がとても綺麗に見えた私は、どこか歪んでいるんだろうか
「……このゲームは、謎が多すぎます。私たちでこの謎を解いて、さっさとこの無機質な学校から飛び出しましょう」
「……十四松は、どうなるんだ…」
「……それは…」
どうなるんだろう
わからない
何が目的なのかも、何を求めているのかも、どうしたいのかも
すぐ近くに答えはあるはずなのに、薄いベールで隠されていてどうにも先が見えない
「……生きていたいですか?」
「…え?」
「まだ、この美しくも残酷な世界と共に時を過ごしたいですか?」
「……当たり前だろう。でも…brotherがいない世界なんて…これっぽっちも楽しくないんだ……」
「……」
松野くんはそう言って俯く
どう声をかけていいのかわからず、私も空を見上げた
憎いくらいにまっすぐで透き通る青空が、とても眩しくて
私はそれに、なぜか嫌悪感を抱いた
「……?」
綺麗なものなのに?
どうしてそれに嫌悪感を抱くのか、それがまだわからない
謎に関係しているの?
「……世の中、理不尽なことで構成されています…その中で、足掻いているのが人間です。それでも耐えきれなくなったときに、人は命の灯火を消します。……ただ、そこでまた理不尽なのが、自分で消したくないと思っていても、他人が自分の灯火を消すことができることです……」
つまりは、こうだ
理不尽な世の中で足掻いても、最後はまた理不尽なのだ
人間は理不尽なループから抜け出すことはできない
不可能と言ってもいい
それでも、足掻くから
だから人間は綺麗なんだろう
『あんたなんか、消えて仕舞えばいいのよ』
「…え?」
今、頭の中で声が____?
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
カナダなう(2018/10/26 22:31:32)(・∀・)ゞ
もう無理です…話が通じない\(^^)/
yesとnoとyaerでなんとか┏( .-. ┏ ) ┓
気が狂いそう
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松々先輩(プロフ) - れおさん» ありがとうございます〜!!そう言っていただけて嬉しいです!まだ番外編は残っておりますので、最後まで頑張ります!! (2020年12月26日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - はあああ!最後まで素敵!大好きです… (2020年12月25日 22時) (レス) id: 0afdf78ade (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ふゆっこさん» 気づいてくださって嬉しいです…!少し歌詞を混ぜました! (2019年7月30日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ(プロフ) - 妄想感傷代償連盟・・・ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 354b18a198 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ももまつ(カラ松girl)さん» いえいえ!気にしないでください…! (2019年5月19日 19時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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