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ベッドに潜り込むと、Aちゃんが口を開いた。
「わたし、本当は看護師向いてないんだ…」
「そう?」
「看護師はね…。綺麗な仕事じゃない。日常的に血を見たり、目の前で人が死んだり、普通じゃあり得ないものを目の当たりにして……。仕事だと割り切ってるつもりだけど、その光景がフラッシュバックして眠れなくなる」
「辛いなら、辞めればいいのに…」
「わたしはこの仕事しかできないし、看護師である事にプライド持ってる。どうしようもないね……」
「ほんと、どうしようもないな……」
「うーん……」
俺の腕に絡みつくAちゃん。
「淳くんの体温が心地よくて眠くなってきた…」
「うん…寝な。寝れなくなったら、おいで。もう、あんなにお酒飲んだらダメだよ……」
「うん…。おやすみ」
抱きしめて眠った。
温かい体温は眠気を誘う…。
ねぇ、Aちゃん。
貴女は何者なの?何者であっても、俺の大切な人なのは変わらないよ。
聞いても良いかな?
「おはよ……」
「おはよ…」
俺は、いつも通りのガーリーな笑顔で、朝の挨拶をした。
決して手に入らないってわかってしまったから…。
せめて、今の関係を保つ為に、俺はガーリーな笑顔で誘惑するズルイ男になった。
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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時