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小一時間経過し、ベッドに横たわるAちゃんが、先生と助産師さんと共に出てきた。
俺と片桐さんは、Aちゃんに駆け寄る。
一命は取り留めたが、大量出血の後遺症で意識は戻らなかった。
大「Aっ……。助かって良かった。……良かった」
片桐さんは目頭を押さえて安堵した様に号泣した。
俺は泣くのを堪えて、片桐さんに寄り添った。
助かった。それだけでも、良かった。
病室に移され、片桐さんと交替で生まれた赤ん坊の世話をした。
Aちゃんによく似た男の子。
赤ん坊なんて、触れた事もなければ、世話の仕方なんて全く知らない。
だけど、コイツは小さくてか弱くて放っておけない。
助産師さんに聞きながら、不馴れな手つきで必死に頑張った。
意識の戻らないAちゃんの分身を守ってやらないと、いけないと強く思った。
俺はAちゃんの為なら何でもするよ。
ずっと、側にいるよ…。
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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時