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「……っ」
Aちゃんは、お腹を押さえてかがみこんだ。
大「A?」
「Aちゃん!」
「痛いっ!」
顔を歪めてうずくまった。
大「ヤダ。もしかして、陣痛ってやつ?……タクシー」
片桐さんは携帯でタクシーを呼び、俺はAちゃんの背中を擦った。
「ぅううう…」
10分程でタクシーは到着し、病院に向かった。
タクシーの中では苦しそうに呻いていた。
「頑張れ!頑張れAちゃん!」
こんなに苦しんでいるのに、俺は何もできない。
病院に到着すると、ストレッチャーに乗せられ分娩室に運ばれた。
片桐さんは立ち会うと言って、一緒に分娩室に入って行った。
それから、5時間、10時間…。
分娩室の前で待った。
中からは痛いと叫ぶAちゃんの声が時折聞こえてくる。
片桐さんが出てきた。
大「今夜は生まれそうにないって、明日出直しましょうって……」
Aちゃんを病院に残して、片桐さんと家に戻った。
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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時