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淳「最初はただの同居人でした。だけど、一緒に過ごすうちにだんだん好きになって……。最近では取り合うように求めていました」

T「そうなのか……」

淳「お互い、他の人と関係してるのが気に入らなくて、牽制してあからさまに嫌な態度したりしてました」

T「だから、最近ギスギスしてたのか?」

淳「Aちゃんを汚されるのが許せなかったんです」
豊「俺も、Aを他の奴に触れられる事、許せなかった……」
研二「俺も……」

「俺も少なからずそういう気持ちはあったけど、何よりもAちゃんとあの家の雰囲気を大事にしたいと思ってた。俺たち家族みたいなものでしょ?」

豊「…そうだな。わりぃ……翔」
淳&研二「すみませんでした……」

それぞれの思いを口にするみんなに、Tさんは頭を抱えた。

T「気持ちはわかった。喜矢武の熱愛報道は何度かあったが…、さすがに不倫はイメージ的にマズイな…」

豊「知らなかった…。Aに旦那が居たなんて……」
「俺も知らなかったよ」

研二「俺は気づいてたよ」

研二さんは、気づいてたと言う。

「どうして?」

Aちゃんが越してくる前の日…。
スクランブル交差点で綺麗な人妻に会ったんだ。
それがAちゃんだった。
俺は、一度会った女は忘れんよ。……と、研二さんは言った。

淳「俺もなんとなく…」

手を握った時に、指輪をしていたような窪みがあって、色も少し白かったから…と、淳くんは言った。

T「知っててそういう事してたのか?」

「「はい…」」

何よりも、Aちゃんの事が好きで、寂しそうに笑うAちゃんを放っておけなかった。
自分だけのものにならないのは、わかっていたけど、そうせずにはいられなかったと、研二さんと淳くんは同じような事を言っていた。

T「堅実でいい子そうだから、あの子と恋愛するのは良いと思ってたよ。だけど、全員がそうなるなんて思いもしなかった。人妻だと見抜けなかったのは完全に私の落ち度だ。それにしても、魔性ってあるんだな……同じ女として、ちょっと羨ましいよ」

TさんはAちゃんとの恋愛は反対ではなかったが、まさかこんな事態になるなんて想像つかなかったと言った。
そして、ほんの少しだけ女としての本音を垣間見せた。

T「とりあえず家に帰ろうか?Aちゃんが危ないかもしれない」

Aちゃんとの事実はさすがにキツかったようだが、Tさんは誰よりも冷静だった。
俺たちは、家に帰ることにした。

………どうか、無事でいて。

☆→←〜sideS〜



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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時

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