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甘えてくるのが嬉しくて、壊さない様にそっと押し倒し、覆い被さる。

「ドキドキ言ってる」
「翔さんだって」

お互いの鼓動を確かめる様に触れ合った。
気分が高揚してくる。
昂った俺自身がAちゃんの太股にぶつかる。

「ごめんっ!」

サッと腰を引いた。

「何で謝るの?身体が反応するのは普通の事だよ」
「俺だけ、こんなにがっついてて引かない?」
「ううん。嬉しいよ。そんな事に引かないし、翔さんだけじゃないよ」

そう言って微笑むAちゃんが物凄くいとおしくなった。
こんな気持ちになったのは何年ぶりだろう。

「Aちゃんも?……確かめていい?」
「うん」

軽くキスをして、ゆっくりとAちゃんの中に入って確かめる。

「俺と同じだ。嬉しい……」

蕩けるようにスルリと俺を受け入れ、包み込まれた。
その感触を堪能し、ゆっくりと律動する。

「翔さんっ……」

細い腕が背中に回される。

「ん?」
「キュンキュンしてきた……」
「キュンキュンって?」
「だからっ、もう……あーーっ………」

背中に回された手に力が込められると、小さく悲鳴を上げて身体がピクリと跳ねた。
Aちゃんの中がドクドクと波打つ。

「ちょっと、これ何?凄くいい。ヤバイ」

『愛しくて震える』と誰かが歌っていたが、こういう事なんだとわかった。
温かい気持ちに包まれながら熱を放ち果てた。

Aちゃんは、労うように俺の頭を撫でてくれた。
不馴れで情けなくて幼い俺でも大丈夫だよって言ってくれてる様に思えた。

「素のままの翔さんが見れた。可愛い。大好き…」

「俺だって、大好きだよ。全部大好き」

コツンとおでこを合わせて笑った。
お互いの体温を感じながら落ちた。

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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時

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