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「そういえは、ライブってどんな格好していけばいいの?」
「そうねぇ、もう少しマシな服着た方がいいわね」
「わたし、そんなに酷い?」
「ブランドのドレスに着られてる頃よりマシだわ」

わたしがまだ、逢沢の家にいた頃、逢沢が用意した趣味の悪い高級ブランドのドレスを着せられて、作り笑顔を振り撒いていた。
逢沢の都合のよい人形だった。

「そうだよね」
「褒めてないわよ。買い物行くわよ」

大ちゃんに連れられて、ショッピングモールにやってきた。

「Aは、あいつらの誰が好きなの?」
「……翔さん」

わたしは翔さんの歌声で生きる勇気を貰った。
逢沢の家を出る決心ができた。
だから、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が好き。

「そうなの?知らなかったわ」
「最近、ファンになったんだけどね」
「男としては見てないの?」
「どうだろ……」

大ちゃんは、タミTとミニスカート、ニーハイを選んでくれた。

「ニーハイなんて無理だよ〜〜」
「大丈夫よ。可愛いわよ」

大ちゃんが選んでくれた服を試着室で着て見せた。

「もう、恥ずかしいから着替える」

試着室のカーテンを閉めようとすると、腕を捕まれた。

「待ちなさい!」
「何?」
「その腕、どうしたの?まさかまた逢沢に……?」

大ちゃんがわたしの腕のアザに気づいて、追求してきた。
わたしがまだ逢沢の家に居た頃、逢沢のDVを受けて、よく大ちゃんに泣きついていた。

「これは、豊が……。ケンカしたって言ったじゃん?」
「そう、ならいいわ。あの子、激しいわね。でも、あまり心配させないでちょうだい」
「心配してくれてるんだ」
「当たり前よ。アタシたち親友じゃない」

わたしがどれだけ最低な事をしても親友でいてくれる。
そんな大ちゃんの存在に救われた。

〜sideS〜→←☆



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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時

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