〜sideyou〜 ページ22
仕事が終わり帰ろうとしていたら、携帯が鳴った。
着信:Tさん
Tさんからの着信だった。
珍しい…。
渡したい物があるから、今から会わないか?との事。
これと言った予定もなく了承した。
Tさんが指定したお店は、豊とよく来ていたショットバー。
店内を見回すと、カウンターの奥の席にTさんが座っていた。
T「Aちゃん!こっち、こっち」
「こんばんわ」
Tさんはツアーの最中でかなり疲れているように見えた。
T「いつも、お世話になってます」
「いえ、こちらこそ」
一般的な挨拶を交わして席に座った。
T「今日はこれを渡したくてね」
Tさんは封筒を差し出した。
T「ファイナルのチケット。あいつら最近疲れてるみたいで、ギスギスしてるから、Aちゃんが来てくれたら喜ぶと思ってね。お友達と来てね」
「いいんですか?……ありがとうございます」
ごめんなさい。
みんながギスギスしてるのは、わたしのせい…。
わたしが豊と喧嘩して、ケガさせられて、それを知った淳くんが怒って……。
みんなの関係が変な風に歪んでいった。
T「何か食べてく?奢るけど」
「じゃ、お言葉に甘えて」
わたしはTさんとご飯を食べる事になった。
女同士たわいもない話をしながらお酒を飲む。
研二さんとの関係。
淳くんとの関係。
豊とケンカした事。
何一つ言い出せずにTさんと別れて店を出た。
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時