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イケメン7 ページ8

チョロ松side


生徒会長に呼ばれた僕とAは生徒会室に向かっていた。


「くっそマジでめんどいな(ボソッ」


聞こえてんぞA。


「めんどくさいのは分かるけど、会長の前ではそんな態度取るなよ?」


「分かってるよ〜ダイジョブ〜(棒)」


大丈夫か…?


コンコン


「失礼します、松野チョロ松と松下Aです。生徒会長はいらっしゃいますか?」


僕がたずねると中から声がする。


「あ、いいよー!入ってー!」


「失礼します」


「失礼しまーす」


ガラガラッ


「よし!まずはごめんね!呼び出しちゃって!」


先輩が僕とAに頭を下げてあやまる。


「顔を上げてください先輩!全然大丈夫ですから!」


Aは慌ててるフリをして、先輩の顔をあげさせる。


「ありがとう!…それでね、今日呼んだ理由なんだけど」


先輩は一呼吸置くと、僕たちを真っ直ぐ見て言った。


「どっちかに、次期生徒会長をやって欲しくて!」


「「えぇ〜…?」」


僕とAの声が重なる。絶対めんどくさいじゃん。


「お願い!話し合ってもいいから!」


「えぇ〜?やだなぁ〜」


Aがうーんと唸る。僕もしたくないしな〜


「ちなみに私はAちゃんに一票だよっ!」


キランッ!と効果音がつきそうなほどウインクをバッチリ決めた先輩とは裏腹に、Aは顔面蒼白になっていた。


「それでいいじゃないですか!じゃ、僕は帰りますねー」


歩こうとすると、Aが僕の手をガッチリと掴み、生徒会長に向き直る。


「会長、新しく私が会長になった場合、副会長って指名でもいいですよね?」


黒い笑顔を見せるA。僕を副会長にさせるつもりか!?


「いや、それは無理だろー!だって大事な役割だぞー?お前の独断と偏見d 「うん!全然構わないよ!」 か、会長!?」


すると、Aの口角が上がっていった。


「ありがとうございます先輩!では、副会長は松野チョロ松でいいですよね!」


「うん!全然大丈夫!決まったね!ありがとう!」


「あ"あ"ぁぁぁぁぁぁ…」


僕の叫び声は廊下にこだますることなく、静かに消えていった。

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ルージ(プロフ) - 多重人格者 弥亞さん» コメントと応援ありがとうございます!!面白いと言ってもらえて光栄です!!これからも頑張っていきますっ!! (2018年8月20日 13時) (レス) id: a001de3962 (このIDを非表示/違反報告)
多重人格者 弥亞(プロフ) - こんにちは!最近「おそ松さん」にハマり始めました!小話も、本編も、面白くて好きです!更新頑張ってください!夢主もチョロ松もイケメンすぎだわ(*´ω`*) (2018年8月20日 12時) (レス) id: 30b9f27af6 (このIDを非表示/違反報告)
ルージ(プロフ) - ルルルさん» 見てくださり、ありがとうございます!面白いですか?(笑)ではこれからもどんどん入れていこうかなと思います!コメントありがとうございました! (2018年4月11日 20時) (レス) id: a001de3962 (このIDを非表示/違反報告)
ルルル - 作者さんの小話?みたいなものが面白いです(笑)更新頑張ってください!応援してます! (2018年4月11日 18時) (レス) id: f6b3b76045 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルージ | 作成日時:2018年4月1日 15時

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