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「そこの金髪女!あんたも調査兵なのかぁ?綺麗な顔して勿体ねぇぜ、その容姿なら一晩でたんまりと稼げるぞ!どうだ?身体を売って稼がねぇかぁ?気持ちよくなって金が貰えるんだ、悪い話じゃねぇだろう?ああ、たんまりと金は弾むぜぇ?だけどその前に俺も一発ヤらせてくれよ。嬢ちゃんがどんな声で喘ぐのか興味がある。」
プチン…………
その言葉でリヴァイの中で何かが切れた。元々危うい理性を保っていたつもりだった。だがジゼルを非難する間延びた声にとうとう限界が来たらしい。
先頭を歩いていたエルヴィンが勢いよく振り返る。そこには体を硬直させたジゼルと、
「リヴァイ!よせ!!」
先程ジゼルを非難したであろう男の元へ早歩きで向かっていたリヴァイの姿を見て叫んだ。男はまさかリヴァイが反応するとは思ってもみなかったのか目を見開き歯を鳴らしながら後退りをする。
騒がしかった民衆がシーン、と静まり返り皆がみんな、リヴァイの刃物のような威圧感に圧倒されていた。
簡単に人を殺してしまいそうな冷たい三白眼が容赦なく男の胸倉を掴みあげた。
「てめぇ、もういっぺん言ってみろ。。」
「ぅ、……ぐっ!」
自分よりもガタイのいい男を軽々と持ち上げたリヴァイは勢いよく男を壁に打ち付ける。
「さっきは随分と楽しそうだったな。」
「……っっ!」
「おい返事くらいしろよ、失礼な奴だな。」
「……く、が……っは!」
「ああ?聞こえねぇな、お前の口は飾りもんか?」
リヴァイは腸が煮えくり返るのを感じながら男の胸倉から手を離し、次に頭を掴んで地面に押し付けた。周りの人間が短い悲鳴をあげながらリヴァイから後退りしていく。
リヴァイはいつも無執着で冷静、だからリヴァイの、人類最強の迫力に他の住民は息すら止めた。
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作者名:るかこ。 | 作成日時:2020年4月30日 13時