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「…、ジェノさん。どうしたら帰られます…？」
赤くなった目元を隠すようにジェノさんの方を振り向かずに問う。
ジェノさんは「そうだな…。」と呟くと、考えられる可能性を述べた。
まずは傷を治すこと。そして魔力を貯める。そうしたら出られるかもしれないらしい。
大事なのは出られるではなく出られる"かも"しれない。ことだ。
そうだ。こんなことで出られるのならば、今まで苦労なんてない…はず。
「人間に魔力があるものか。」
ジェノさんの方を振り返れば、リーパーさんは腕を組んでジェノさんへ反論をした。
確かにその通りだ。今まで違和感なく魔法を使っていたが…、人間はそもそもの話。魔法…いや、魔力すら持ち合わせていないはずなのだ。
何故…？
「言われてみると、変ですね。」
魔力の源はどこだ…。どこから魔力を取り入れているんだ…？それとも、人間には元々モンスターが使うような魔力とは別物の魔力を持っているとか…。
魔力…いや、ケツイ…？
物事には必ず何かしらのエネルギーが必要だ。何かを消費してポータルを開いているんだろう。
そして、ポータルはいま時空として開けっ放しにしているのが1つ。闇auの彼らを閉じ込めた場所だ。
それが私がここから出られる分のエネルギーが不足している状況を作り出しているのだろう。
これは、かなりの自業自得…だ。
「しかし、本当にそれは、魔力なんでしょうか。」
ボソリと独り言を呟けばジェノさん達は驚いたような顔を見せた。
「考えてもいなかった。オレらが使うのは魔力。慣れ親しんだ可能性ばかりを考えていた。研究者失格だ。」
研究者…、ジェノさんもサンズさんと同じく研究者だったのだろう。ここに来る前は。
「上げられる可能性としては…、ケツイ…とかですかね…。」
カロリーとかは流石に無さそう…。
「でも、お前のソウル…、見るからにケツイじゃないだろ？」
確かにそうだ。
灰色。モンスターの塵と同じ忌々しい色。
「臆病」の意味を持つこの灰色の通り。いつも私は逃げてきた。
「そうですね。ケツイではありません。自分のソウルの意味も色も知っていますが…。いいものではありません。」
もし、私のソウルが普通の誠実や正義、親切などだったらこんなことにはなっていないのだろう。
いや、こんな性格になったからソウルもこうなんだろう。
私のソウルはいつになれば晴れるのだろう。
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glico - 大丈夫ですか？更新頑張ってください‼️ (3月23日 0時) (
レス) @page16 id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
あ - うんうん。 (6月30日 23時) (レス) @page17 id: 711e38ef56 (このIDを非表示/違反報告)
レーニャン(プロフ) - 戻れたようで何よりです。これからも更新頑張ってください。 (5月15日 18時) (レス) id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
なえぎ - レーニャンさん» ありがとうございます！！！再ログイン試してみます！ (5月15日 17時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
レーニャン(プロフ) - IDとパス覚えてればログインできます。あと、メアドとID覚えてればパス覚えてなくても再ログインできたハズ。 (5月15日 7時) (レス) id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
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