検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:3,543 hit

Settlement ページ20

和解


━━━━━━━━━━━━━━━



暗転



閉ざされた瞼を開くと広がる雪景色。



前回同様、ちゃんと戻ってこれたのだという安心感に胸を撫で下ろす。




今度は選択を間違えないように。ちゃんと振り返る。





そう意志をかため、雪の上を歩いてゆく。



あまりの寒さに足の指先がジンジンと痛む。前回も同じだったから我慢はできる。


前回の光線に打たれた時と比べたら、こんなのどうって事ない。






ただ淡々と進んでいき、折れ枝が落ちているあたりを越えたくらいの時のこと。



パキッと後ろから枝を折るような音が聞こえた。




これも前回と同じ。やはり振り返っても前回通り誰もいない。





もうすぐだな…。と思いつつ少しずつ雪の中から現れるアーチを眺める。


次はちゃんとすぐに振り返らなければ。あの光線を避ける。


よし、計画は完璧だ。




そう心のどこかで自画自賛しつつアーチの方へ向かう。





「おい人間。」




突然背後からかけられた声にビクリと肩が跳ね、凍りついたように足が止まった。



「初めて会うのに挨拶も無しか?こっちを向いて握手しろ。」




背後の低い声に、この命令に従わなければどうなってしまうか?怯えながらも、ゆっくりと後ろを振り向き、差し出された手を恐る恐る握る。




ブ〜〜。



「…へ?」



思いもしなかった音と感覚に、恐怖のため瞑っていた目を開け、手から今いる人物の顔へ視線を向ける。



何やら前回と違い変化が起こっているようだ。





「heh、驚いただろ。ブーブークッション仕込んどいたんだ…って、どうした、泣くなって…。そんなにオイラのおもてなしが怖かったのか?」




そう言われ、頬に涙が伝っていることに気づく。

殺されなかった安心感から故か、涙が出ていたようだ。



「大丈夫です。すみません。」



指で目から溢れた涙を拭き取りながらそういう。




「それならいいか。おっと、自己紹介が遅れたなオイラはサンズ。ごくごく普通のスケルトンさ」



スケルトンのモンスターもとい、サンズさんは何も無かったようにポケットに左手をしまい、「案内するぜ」とアーチを潜って行った。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←The Grim Reaper


ラッキーアイテム

オムライス(ジェノのLove入り)

今日のジェノ氏からの一言。

愛してるって言って欲しい?言わねぇよ。


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
設定タグ:Aftertale , Geno!Sans , UndertaleAU
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ルルの苗木 (新垢)(プロフ) - まどれーぬ。さん» ふへぇ…、ありがとうございます!こちら少し更新を停止させて頂いてますが、悪女の方が完結致しましたら更新続行致します。よろしくです。 (2022年9月8日 19時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
まどれーぬ。 - やっぱいいなぁ........大好き! (2022年9月8日 18時) (レス) @page13 id: c48fab580c (このIDを非表示/違反報告)
ルルの苗木 (新垢)(プロフ) - ♪Smiling demon♪(夜猫ラテ)さん» ありがとん(^◎^) (2022年8月6日 17時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
♪Smiling demon♪(夜猫ラテ)(プロフ) - Oh、新作が出ているじゃあないか!お気に入り登録♪ハート♪高評価っと! (2022年8月6日 13時) (レス) id: f31f28abdf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルルの苗木 | 作者ホームページ: ないよー  
作成日時:2022年8月4日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。