極度の対人恐怖と悪女さん。【AU】

じゅういちわ ページ41

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「Hey、ちょっと待ったBruh」




「は？エピック？」



ショートカット…、どうしてここがわかったのかは分からないが、サンズさんがポータルに入るか入らないかくらいのところで、エピックさんが現れサンズさんを止めた。



何故ここがわかったのか…。考えない方がいいだろう。知らなくていいことはこの世にいくつもあるものだ。




「オレも連れてけ。この法の番ニワトリが、どんな野郎でも叩きのめしてやるぜBruh」



『がぁあぁぁぁぁああああ』と手に持っている黄色いニワトリのおもちゃを鳴らしながらそういったエピックさん。


叩きのめしたらさらに誤解が深まってしまうような気がする。




「おいおい、連れてってはやるからそんなに興奮すんなよ。」



「HeyBruh。オレが興奮しているように見えるか？至って冷静だ。」




そう左の目を紫色に輝かせながらそう言い放つエピックさん。多分、冷静ではないだろう。



「…あの。叩きのめすとかえって誤解が深まるばかりなので…。控えていただけると…。」



「ん？あー…、そうだな。すまんすまん。」



「へへへ」と笑いながら私に対して謝ってくるエピックさん。別に謝らなくてもいいんだけどな。



「あー…、英雄なオイラはこっち側だよな。んで、こっち側のはまだいるのか？」



「え…と。」



こっち側…、攻撃してこないヒトたちってことだよね。あれ…？友好的なヒト？


闇AUは…、殺そうと攻撃はしないけど…、


「メア…、」




「メア？誰だそれ。」



私の呟きの声を拾ったのかサンズさんはそういう。



「オレ知ってる。闇の帝王サンだ。」



「ふふん。」とエピックさんはサンズさんに向けて勝ち誇ったような笑みを浮かべた。



サンズさんは顔を顰めたけど、エピックさんがご機嫌ならばそれでいいだろう。エピックさんなんて魔力お化けが怒りでもしたら…、AUが半壊しそう。



そんなことだけは流石に避けたい。もちろん死者が出るようなことも。



私の過去の行動で起きたことならば、起こした私が責任をもって片付けなければならない。


他の関係の無い者は巻き込んではいけないのだ。



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