極度の対人恐怖と悪女さん。【AU】 (ページ18)

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ごわページ18

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「…ん…、……？？」

やはり、夜ずっと寝たフリをするのは暇すぎてこのままいっそ寝て夜を飛ばそうかと、思い寝返りを打つと、額にコツンと硬いなにかに当たる感覚がした。

まさか、な…、と思い薄らと目を開ける。

「よう…、Bruh。起きたか？それとも起きてたか？」

「なっ…！んぐっ」

なんでここにいるんだ。そう問おうとするも目の前にいる…、エピックさんは私の口を手で押さえられる。

「悪い子ちゃんめ、オジサンがわざわざ添い寝サービスしてやってんだろ？静かに寝られないのか？Bruh」

シーっと人差し指を口元に当ててそう言うエピックさん。

オジサンは添い寝サービスなんて普通しないけどね…！！

「っ…、からかわないでください…。ポータル行きましょ…。」

「heh、話が早いな」

元はアズゴアさんが使っていたこの部屋の端っこにポータルを開く。

「オレから先にお邪魔するぜ。Bruh」

「はい。」

今回もエピックさんが入ったことを確認してから私も入り、ポータルの入口を閉める。

「常時HP回復なんてサイキョーすぎんだろ。ジェノとかここに連れてきたらセーブ画面から出られる気がするんだがな…。」

「ジェノ…さん？誰ですか、それ…。」

「ああ、オレの友達の友達。」

「それは他人ですね。」

そういうとエピックさんは「悲しいなおい！？知り合いにも入れないのかBruh！？」と声を荒らげる。

うるさいな…。チョコチップクッキーあげるから静かにして欲しいな。

持ってないけど。

「さっさと用件を話してください。」

「ああ、あの時…アンタがボロボロになって倒れてた時な…、なんでボロボロだったか聞いてなかっただろ？はぐらかされたし」

「…それは、…、オリジナルさんに聞いた方が早いかと。」

それを私の口から言わせないでくれ。過呼吸とかで倒れて責任を取れるならいいけど。

責任とか、皆負いたくないものなんだろう…？私は無駄は迷惑なんてこれ以上かけたくないんだ。

「…heh…、なあ、A…、オレってそんなに…信用ないのか？」

エピックさんは身長差もさほどなく小柄なその体で私をそっと抱擁(ほうよう)すると、耳元で優しくそう呟く。

「エピ…、クさ…ん？」

「…、何を言わないで一時(いっとき)…、このままにしてくれよ…」

エピックさんから聞こえたのはそんな弱々しい声だった。