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「Wow…、そりゃあ、…heh?」
瞳孔の光を消し、無表情で脅しをかけるサンズさん。怖い。泣き喚くぞ。
「…そ、そうやって顔で脅すのどうかと思うんですが…。」
「わお。脅したつもりはなかったんだがな。heh。」
「許してくれよ。」とサンズさんは私の頭をポンポンと軽く叩いた。
ミトンの柔らかい感覚と骨の硬い感覚が同時に頭の上で弾む。
その感覚に肩がピクリと揺れた。
「ぁ……、」
「おっと、すまねぇ…。怖かったか…?」
「きゅ、急に…触られたので……。」
顔を近づけて泣いてないか確認しようとするサンズさん。遠目から見たらいいのに…!さっきから行動一つ一つの意味がわからない。何をしたいのだろう。
泣かせようとしてるんだな。わかる。
あまりにも近かったため、サンズさんから顔を逸らす。
「っ…、もう…、やだ…。帰りたい。」
「あ…、そんなに嫌だったか…。ごめんな、おばさんのところ送るよ。」
「送りますよ…私が…、AU間移動できないですよね。」
そう言えばサンズさんは今いる場所がオリジナルでは無いことを思い出したのか「ん…、あ、そうだったか。」と声を漏らす。
「迷惑かけてごめんなさい。関わらないでくれると嬉しいです。」
「…、あー…、すまないが、それはできそうにないんだ。」
「ごめんな」と言うサンズさんに「そうですか」と返す。
元々、期待していた訳では無い。こんな返答予想できてたはずなんだ。
「…、もう少し後ろ下がって貰えません?」
「あ、ああ。邪魔だったか…。」
サンズさんが下がったことを確認し、指を鳴らしてポータルを開く。
ホコリっぽく薄暗かったこの仮眠室であろうこの部屋に、白く輝くポータルが開いた。
「おお…、綺麗なポータルだな。」
「これ……、いえ、なんでもありません。」
ポータルを見るだけで、中に踏み入らないサンズさんの背中を後ろに回って押す。
「時間が勿体ないです。ポータル閉まりますよ。」
サンズさんが入ったことを確認し自分も入ってポータルの入口を閉める。
後ろを振り返るとそこにはポータルの中心でここ落ち着くなぁとのほほんとした表情でこちらを見ているサンズさんがいた。
落ち着くと言うより、HPが常時回復してるだけなんだけど…。
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あんにんどうふ(プロフ) - ルルの苗木 (新垢)さん» ありがとうございます…確かにせいへk…こほん、好みは皆それぞれですよね。ありがとうございます。 (2022年9月9日 20時) (レス) @page1 id: ad7a0c982c (このIDを非表示/違反報告)
ルルの苗木 (新垢)(プロフ) - あんにんどうふさん» コメントありがとうございます!性へ…ん"ん"ッッ、好みは人それぞれなのでいいのでは?( ^ω^) (2022年9月9日 20時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
あんにんどうふ(プロフ) - 好きです…主人公がCrossで悪をNightmareにしちゃった私ってなんなんでしょうか。 (2022年9月9日 20時) (レス) @page3 id: ad7a0c982c (このIDを非表示/違反報告)
ルルの苗木 (新垢)(プロフ) - れいなさん» 作成出来ました!続編でもよろしくです! (2022年9月8日 21時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ルルの苗木 (新垢)さん» 待ってまし!! (2022年9月8日 21時) (レス) id: b26a8f9f39 (このIDを非表示/違反報告)
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